トリニダード・トバゴの民話だそうです。
ものすごい勢いの雨でずぶ濡れのヤギが、のんびりと窓から顔を出している気のよさそうなライオンに、雨宿りをしないか、と誘われて…。
雨がやむまでと、バイオリンで歌を一曲披露のライオン。
その歌詞の可笑しいこと、恐ろしいこと。
次ページの身の毛が一本も残らず逆立ったヤギのアップに、大爆笑。
ヤギの瞬時の機転での応戦がまた笑えます。
ヤギの歌う歌詞も凄まじい。
ライオンのびびってるリアクションに、『いける』と思っても、歌を繰り返すしかないヤギの必死さ。
口が裂けるほど開けて、ライオンに迫る勢いの歌いっぷりは、泣き笑いの涙なくして読めません。
後半の、ライオンが前進をふるわすシーンに、また笑い。
ラストの2ページも、それぞれの気分になって読みました。
絵も楽しかったです。
カリブ海の潮風に似合いそうな、カラフルでオシャレなシャツ。
ライオンもヤギも首にかけてるペンダントも素敵です。
楽しい楽しい民話でした。