「あなたにあいたい」 みんなの声

宮野さんのおくりものシリーズ、絵がかわいくて心がほんわかするので好きです。ただ、我が子たちは絵本には「おもしろさ」や知識、を求めているようで、なんとなくこのような心温まる系の絵本は避けられます。とってもいいお話なんですがね。。

伝言板に
「あいたい」　こう書かれていました
休憩上に次々友達がやってきました

りす　くま　
かえるは　「ふもとの池にいる　こどもたに　あいたい」
いたちも　「となりの　山の友達に」
お母さんとはぐれたしかは　泣いています

みんな　会いたい人がいるんです　

渡り鳥は　海の向こうへ飛んでいきました　

伝言板には「ぜったいに　あいたい」　こう書かれました

みんな　会いたい人がいて　その人に会えるのを心待ちにいるのですね

ちょっと　切ないけれど　会いたい人がいるのは　素晴らしいことですね！

伝言板に書かれた「あいたい」という言葉から、お話が始まります。
前の文字が消えています。
文字を推測しながら、動物たちが、自分の会いたい人を思い浮かべる温かい絵本です。
しかも「ぜってたい」会いたい人を考えると、心が解放されていくような気持ちになりました。
逆に「あいたくない」を浮かべたら、心の防御スイッチが入ってしまいました。

森のはずれの丘の上にある休憩所。そこには、
伝言板がありました。
「あいたい」と書かれた伝言板。誰が誰にあいたい
と思って書いた物なのか。。。

最近では、なかなか見なくなった伝言板の登場に、SNSで常に繋がっている時代とは違った
心情を感じ取ることができました。
その場にいた動物たちそれぞれに会いたい人を思い浮かべます。
みんな会いたい人がいるものですね。
それぞれのあいたい相手を思い浮かべて、思いやり優しい気持ちになるお話ですね。

「あいたい」がテーマの絵本でした。

登場人物のそれぞれに会いたい人がいるのですが、みんな会えないと思っていました。
理由は、会いたい相手が遠くにいるから。

ちょっと遠いね……。
だいぶ遠いね……。

と言い合って、何もしないうちから諦めていました。

でも、遥か遠くにいる仲間に、
絶対に会いに行く！！
と宣言する登場人物が現れて……。



行動する前から諦めるか、まずは行動するか。

その気持ちの違いは、後の人生にも大きく影響しそうです。

全ては気持ち次第。

だったら、まずは行動してみるといいかもしれませんね。