飯野さんの絵は一度見たら忘れられません。それほど迫力があります。そして、記憶の中に鮮明に色濃く鮮やかに残ります。この本を選んだ時、“娘には時期が早いかな?”と思いました。が、私が飯野さんの絵がとても好きなので選びました。黒い顔をした主人公はとても勇ましそう。時代劇風なところも私の好みでした。おろちは怖いものだけれど、飯野さんの手にかかるととてもかわいらしいおろちでわたしは思わず、こんなおろちなら出会ってみたいかも!と思ってしまいました。下り薬が効いてきたおろちの顔も好きです。旅の人も助かって良かった!個人的ですが、文字が手書きなところもいいと思いました。そして、こうして旅は続く。とあったので続編があれば是非読みたいと思いました。娘に読み聞かせのはずが私が飯野さんのファンです。表紙の団子屋もいい味出しています。時代劇によく出てくるような屋根に石が載せてあるところもいい味です。