「あひるさんのぼうし」 みんなの声

お気に入りの帽子を風に飛ばされて、あひるさんと帽子の追いかけっこが始まりました。
帽子の動きを擬人化した表現がとても楽しい絵本です。
今更ながらにあひるさんが飛ぶことが苦手だとわかって、ユーモアさが倍になりました。
それにしても、木にも意識があったとは。

太田大八さんの作品だったのでこの絵本を選びました。主人公の潔い性格がかっこ良かったです。帽子がいったん手から離れると捕まえるのが大変だという事と、面白さを同時に表現している所が良かったです。主人公の帽子が転がる度に色々な場所を見る事が出来るのも素敵でした。池の中で、個性的な帽子の使い方をする主人公が印象的でした。

どことなく「あひるのバーバちゃん」を連想します。

水玉の帽子を被ってご機嫌なあひるさん。

ところが帽子はあひるさんの言うことを聞かず飛んで行ってしまいます。

どんなことをしても、帽子を取り戻そうとするあひるさんの行動に笑ってしまいました。

地上だとよちよち歩き、でも水の中では達者という対比がうまく使われていると思いました。太田大八の絵がいい味出しています。

「こどものとも」年中向けですが、６歳の子どもも楽しめたようでした。