最初、私がタイトル&表紙に魅かれて図書館から借りてきました。
絵本全体からアメリカの香りがしてきそうな、そんな作品です。
お話の設定もとても夢があって素敵です。
お話は、マリー(その娘マリア)とネズミ(その娘ネズネズ)の生活・行動が対比されながら進んでいきます。
ネズミ(ネズネズ)の生活・行動は、マリー(マリア)のそれをそのままネズミ版にしたもの。それぞれの生活・行動がページの上下だったり左右だったり、何れにしても同時に視界に入る形で描かれているので、隅々まで見比べることができます。
絵がとても繊細で緻密なので、この見比べが本当に楽しいです。
また、ネズミ側の家具も必見です。人間の日用品・廃材が見事に立派な家具として再生しているのですから。
さて、3歳10か月息子。私も最初は女の子向きの絵本と思い、息子への読み聞かせはしていませんでした。
が、息子は自分でこの絵本を見つけ、「これな〜に?」「読んで」と興味津々。
読み聞かせてみると、お話の内容、絵から表紙、裏表紙に至るまで、大のお気に入りになりました。
特に息子のお気に入りは、
・表紙の「おともだち」の「ち」の字の先にネズミが乗っている
・背表紙の「ち」の字も、表紙と同じく先が伸びている
・手を振りあう場面
・「おやすみなさい」と見開きいっぱいを使って描かれたラストシーン
最後の「おやすみなさい」は、読めるようになってきたばかりのひらがなを一生懸命自分でたどって、自分でも声を出して言っていました。
この絵本には、私も息子も、すっかり魅せられてしまいました。
性別・年齢問わず、お勧めの1冊です。
(あまりに気に入ったので、その後購入、友達母娘にもプレゼントしてしまいました。)