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作者自身が南洋の小島での暮らし体験で知った昔話を、その島ならでの風習、暮らし方とともに描いたお話だと思います。 おれまーいは、とても純朴で子どもらしい子どもなのですが、力が強すぎただけだと思います。 どうして島民から疎まれる存在になってしまったのでしょうか。 普通ではない存在に、畏敬が恐れになってしまっただけのように思えるのですが。 面白い作品でした。
投稿日:2024/06/09
サトワヌ島?日本のどこかかな?と思いながら読んでいたのですが、今、このレビューを書くにあたり調べたらミクロネシアの島のことだったのですね。サトワヌ島ではおれまーい、って有名なのでしょうか?何だか、最後まで伝えたいことが分からずモヤモヤしたまま読み終えました。
投稿日:2022/06/16
南の島・サトワヌ島の民話です。よーぬ、やーという夫婦にこどもが生まれ、その男の子、おれまーいは、生まれると直ぐにはいはいが出来、4日たつと歩くようになり、8日たつと、椰子の葉で編んだ戸を破り散らすようになったとても強い男の子に成長しました。おれまーいは、一番小さい魚を食べると約束が守れないと怒りだして家をひっくりかえしてしまってからは、大人たちが、おれまーいを殺してしまおうといろいろと作戦を考えますが失敗に終わります。身勝手な大人たちの行動に腹がたったり、おれまーいの親はどうしてたんだろうと考えてしまいました。なにをやっても生きているおれまーいに、最後は謝りみんなで立派な家を建てて、島の酋長になってもらって終わってるのですが、なんだか納得がいかなくてもやもやしてます。おれまーいの味方になってくれる人もきっといただろうと思いたいです。
投稿日:2017/10/13
娘が1歳の時から読んでいます。全文を丁寧に読むのではなく、気に入ったところだけ何度も拾い読みをしていました。 絵本は色々読んでいるのですが、おれまーいが家を倒すシーンをとにかく気に入ったようで何度も読んで、そのうち声を出して真似をするようになりました。 子どもは何を気に入るか分からないですね。とにかく量を読んであげて、気に入ったところから徐々に言葉を覚えてくれればと思います。
投稿日:2017/06/25
サトワヌ島の民話、とあります。 サトワヌ島とは、作者が在住したこともある、 ミクロネシア連邦のヤップ州、サタワル島の事のようです。 いずれにしても、南方の島のおはなしです。 南海の小さな島に、オレマーイと名づけられた男の子が生まれます。 オレマーイは驚異的な成長でたくましくなり、 かんしゃくを起こすと恐ろしい乱暴者になってしまったので、 村人たちは、オレマーイを殺してしまおう、と企てます。 ところが、パワフルな少年だけに、ことごとく失敗、 とうとう村人たちは、オレマーイを島の酋長にすることで落ち着くのです。 やはり見どころは、孤島に置き去りにされたオレマーイが、 そこの鬼、ヤニュウと力比べするところでしょうか。 ヤニュウの造形は、日本とは少し違って、興味深いですね。 ややあっけない展開ですが、オレマーイのきりりとした佇まいがなんとも爽快です。 なによりも、大人たちをひれ伏せさせる子ども、というのは、 聞き手も子どもたちにとっても嬉しい事でしょうね。
投稿日:2015/04/05
サトワヌ島のおれまーいは、ちょっとしたことから島の人たちから怖がられてしまいます。 そして、島の人々は恐ろしいことに、おれまーいを殺してしまおうを相談します。 でもどうやってもおれまーいは死にません。 「シナの五人きょうだい」のような展開です。 おれまーいは、島に置いてきぼりにされてしまいますが、そこに住む鬼をやっつけてサトワヌ島へ帰っていきます。 それから島の人々はどうしたかは、読んでみてください。 おれまーいの生命力にぴったりの絵だと思います。 原画を見る機会がありましたが、絵本よりも繊細できれいでした。
投稿日:2013/06/28
南の島らしいエキゾチックな雰囲気の挿絵に惹かれて手に取りました。題名もなにやら怪しげで、でも楽しそう。小さな島サトワヌ島に伝わる民話だそうです。 おれまーいは生まれるとすぐはいはいができ、4日たつと歩きはじめ、1日1日と大きくなって、村一番の力持ちに成長。でも、乱暴者のおれまーいを恐れた村人たちが、彼を殺してしまおうと手をつくし、ついには、恐ろしいやにゅうの住む島に置き去りにしてしまいます。 でも、おれまーいは全く怖がることなく、やにゅうに戦いを挑みなす。きっとおれまーいならやってくれる!と読む方も期待しながら読み進めることができました。楽しかったです。
投稿日:2013/02/25
とびきり力持ちの子供おれまーいの話です。島の大人たちが不気味がって殺そうとするのですが、不死身で、最後は酋長になります。 子供を殺そうとする場面が何度も出てきて、しかも結構具体的なので、大人としては最初は「こんなの読んで聞かせて大丈夫かな?」と思ってしまいましたが、最後まで読むと、殺そうとしたということよりも、おれまーいの強さの説明としてしつこく述べられているのだろうなと思えてきました。 息子も殺されそうになる場面では、「なんで?」と納得いかない様子でしたが、鬼が出てきたらそんなことはどうでも良くなったみたいで、おにとの戦いの方に夢中になってしまいました。 見慣れない鬼の姿が印象的だったようで、結構気に入っているみたいです。
投稿日:2011/05/13
表紙の絵からしても異国の感じが漂っています。 ふだん、かわいい絵ばかりみている私たちに 衝撃を与えてくれます。 南の島に住んでいる、おれまーい、の話です。 見た目も怖いやにゅうを、えいって倒すシーンは すごく力強い。 大人たちもびっくりです。 本当に強い子供だから、酋長になってくれと 頼まれました。 おれまーいの表情がキッとして強くてカッコいい。
投稿日:2011/04/25
サトワヌ島という、普段耳慣れない島の昔話です。 ミクロネシア諸島の中にあるのだとか。 作者の土方さんは、6年もここで過ごされて、作品もその影響も受けたものが多いとのことです。 おれまーいは、強くて乱暴な男の子。 些細なことから、村人たち乱暴をして恐れられて、殺してしまおうとされます。 木の下敷きにされても、魚取りの網に入れて海に沈めても、 平気な様子で戻ってくるおれまーい。 村人たちは余計に怖くなってしまいます。 ピーク島という離れ小島に置き去りにしようとします。 そこには、やにゅうという鬼がいて、さすがのおれまーいも生きては帰れないだろうと思われますが、 おれまーいは、やにゅうをやっつけて、ボートでサトワヌ島に戻ってきます。 今度こそ恐れ入った村人たちは、おれまーいを酋長にするというお話です。 昔話には、残酷とも思われる表現が多いですよね。 この絵本もその一つで、 さらに、大の大人たちが、よってたかって子どものおれまーいをいじめる(?)ところに、反感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。 でも、子どもにとっては違和感ないようで、 信頼できる人に読み聞かせてもらえれば、すんなり絵本の世界に入り込んで お話を楽しめるでしょう。 個人的には、おれまーいのお父さんとお母さんは、 息子が村人たちにこんなにひどい仕打ちをされているのに、 いったいどうしていたんだろう・・・とか思ってしまいました。 「よーぬ、やー」という名前まで出てくるのに! 最初だけで、あとは全然登場しないですもんね。
投稿日:2011/03/30
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