シンプルでシンボリックな図形的な絵。
その中で、曇ったガラスに月を描いた女の子。
その月の向こうに、帰ってくるお母さんが映し出されます。
女の子がお母さんを待ちわびる心がとても象徴的に描かれていて、私の心にスッと飛び込みました。
曇ったガラスの月を拡げていく女の子。
大きくなった絵に、大きくなってくるお母さん。
帰ってきたお母さんと女の子は、着るものも脱いで二人の世界にダイビング。
このシーンがとても素敵です。
家の中で二人一緒になった光景を、遠方から眺める夜景も素敵です。
月、家、車、窓、煙…。
色の使い方や図の形象にとても温かみを感じました。
寒い冬にピッタリの、とてもおしゃれな絵本です。