バナナがダイスキ、センシュちゃんの行動がかわいすぎて、ずっと幸せな気持ちで読み進めました。バナナがこれでもかと登場するので、バナナ好きな方にはたまらない一冊でしょう。バナナの甘い香りがただよってきそうな感じ!
ダイスキな食べものに囲まれるのは、もちろん幸せ。でもそれだけじゃ、さびしい。やっぱり、その幸せをわかち合えるダイスキな友達といっしょじゃないとね!
センシュちゃんがウォットちゃんを恋しがる気持ちに同情しちゃいました。でも、ウォットちゃんだけじゃなくって、ウォットちゃんがつくるパンケーキも恋しがるところが、笑えるツボなんですけどね。
本の終わりには、作者が訪れたボルネオ島に住む、孤児のオランウータンが紹介されています。人間のために犠牲になっている自然のこと、人間と動物が共存するための環境の育成のことなど、子どもたちにもわかりやすいメッセージがつづられています。これを読めただけでも、この本に出あった価値はあったなあと思いました。