金の星社から出ている「いもとようこのはりえの世界」の中の1冊。同シリーズの「もしもしおかあさん」が大好きで、2歳の頃から1000回近く(!)読み返していますが、どちらの作品も、ちょっぴり切なく、そして陽だまりのようにあたたかく、美しいはり絵が物語を引き立ててくれています。2匹の子狐ケンとノンの表情がなんとも愛くるしいですね。無邪気に遊ぶ姿は、「バンビ」のファリーンとバンビのようで、娘もにっこり微笑んで見つめていました。2匹が、ノンのお母さんの腕の中で眠る絵を見て、ぎゅっと私の首につかまり、腕の中に飛び込んできた娘。そのままじっと動かないので、私もノンのお母さんと同じ気持ちを分かち合いながらも、「お話、最後まで読む?」と確かめなければなりませんでした! きっとこの絵を見たら、どの子もお母さんにムギューってしてもらいたくなるのではないかな、と思います。