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はしれぼくらのしでんたち」 みんなの声

はしれぼくらのしでんたち 作:長崎 源之助
絵:村上 勉
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,078
発行日:1987年06月
ISBN:9784032310702
評価スコア 3.25
評価ランキング 55,624
みんなの声 総数 3
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  • 電車に対する著者の愛情が

    4歳の息子に幼稚園で借りてきました。
    市電が走り終わったあと、どう使われるか、そしてその市電たちが一緒に空や海を走るという、幻想的な物語。
    市電に対する著者の愛情がジワジワ伝わってきます。
    イラストもかわいかったです。

    投稿日:2015/10/27

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  • 故・長崎源之助さんの横浜愛を感じます。

    息子は、この絵本の表紙を見た途端に、「お母さん、これって、横浜市電じゃない?
    久良岐公園にあるのと同じじゃん。」と。

    話は、チンチン電車(市電)が最後に走る日から始まります。運転士はでんきちおじさん。
    でんきちとは、電車きちがいという意味のあだ名。市電は最後だからと装飾され花電車として
    走ります。おじさんは、遠い昔、自分が小さかった頃に見た花電車のことを思い出します。

    そして、最後の日が終わると、市電達は色々な人たちに引き取られて行き、海の底へ放棄
    されるもの、ウチの近所の公園のように展示されるもの、歯医者になったり、レストランに
    なったり、図書館になったり...

    ひとつひとつを訪ねたおじさんは、図書館になって子ども達を沢山乗せている市電に喜び、
    空を走らせます。すると色々なところに散らばった市電たちが集まり... 
    という最後はファンタジーになる話でした。

    今年亡くなってしまった作者:長崎源之助さんの郷土愛(横浜)というか、市電を愛して
    いた気持ちがとても伝わってきました。

    私は長崎さんの子供を主人公とした話は、いつも会話が活き活きとしていて大好きで、
    しかも、これまた大好きな村上勉さんの絵なので、この絵本の素敵なコラボレーションが
    夢のようでした。

    息子は、市電が空を飛んだり海中を走ったりして終わる結末に、「ぼく、この続きが
    知りたいんだけれど!」と目を輝かしていました。

    古いものが時代共に刷新されることはよくあることで、絵本にも沢山なっていると思います。
    この絵本は、その中の1冊ですが、終わり方が暗くないのが救いです。

    でも、絵本の中の何気なく書かれている一文、
    「ばかな はなしだ。こうがいを だす じどうしゃのために しでんが なくなるなんて。」
    にドキっとします。横浜でも、市電と共存という手もあったのかもしれないなと。

    私達親子には素晴らしい本なのですが、のりものストーリーなので万人受けはしないと思い
    3つ☆にしましたが、是非是非、読んでみてください!(偕成社 のりものストーリー7)

    投稿日:2011/09/21

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  • ちょっとしっとり系

    2歳9ヶ月の息子に読んでやりました。電車が好きなので、表紙にある電車の絵に飛びついてしまいましたが、お話自身は廃線になった電車車両のその後のお話。

    村上勉さんという、見れば「あ〜みたことある」とわかるイラストがさらに脱力感というか暗いイメージを漂わせ、こちらもあまりうきうきして読み進める本ではありませんでした。廃線になった車両がその後、床屋さんや洋食屋、歯科院に形を変えたのはまだいいほうで、海に沈められたり、公園に展示されて逆に壊れてしまうなど、表紙にわくわくしていただけに、息子も無言。

    新陳代謝の激しい世界なので現実はわかりますが、ちょっと息子に読んでやるのは早かったかな?電車の一生を知る上では貴重な本ですね。

    投稿日:2010/05/17

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