赤ちゃん向けだろうと先入観がありましたが、試しに息子(5歳)に“声に出して”読んでみると、予想外の反応が返ってきて驚きました。
まずタイトルの“どっちゃんこ”に引っかかりますが、絵本を開いてみると、96年にしてこのレトロな画風や、他に類を見ない表現に感心しきりです。特に“ぺたぺた ぺたすけ”は親子で大好きなフレーズです。登場人物が増えるごとに(読み手はしんどくなりますが)くり返しと可笑しな表現の相乗効果が効いて、息子が笑ったのにつられて僕も大笑いしました。5歳も大人も楽しめましたが、赤ちゃんに読んだ時の反応も見てみたいなぁ。最後まで読んで“どっちゃんこ”の意味にも納得しましたが、もう一回読みたくなる面白さがあります。