月刊誌『小学2年生』で連載されていた作品が元になっているそうです。
小川糸さんの作品に、荒井良二さんが挿絵を付ける。
最近の小学生ってば、随分とぜいたくなっ!!
と言う訳で、その贅沢のおこぼれにあずかるべく、オトナですが読ませていただきました。
まず印象に残るのは、独特な雰囲気を醸し出す荒井さんの挿絵。
お話に沿った絵なのに、それだけで一枚のポストカードになってしまうような、キュートさです。
そして小川さんの小説で「おいしそうー♪」と思った人は多いはず。
この作品でもそれは堪能できますよ。
ドーナツ、バウムクーヘン、プリン、ブッシュドノエル・・・
小麦粉、卵、ミルク、はちみつ。たくさんの恵みをくれるんだなあ。
さて。
このお話、ただのスイートなだけじゃないんですよ。
まどれーぬちゃんはどうしてロバのおばあちゃん(ろばあちゃん)と暮らしているのか?
まどれーぬちゃんは人なのに、ロバのおばあちゃん・・・その謎とは?
まどれーぬちゃんの名前に隠された秘密とは!?
幼児でも一話ずつ読み聞かせ出来ると思います。
贅沢で甘酸っぱいお話を、ご賞味あれ。