平山和子さんがおもちゃのわんわんを描くとこういう絵本になるのね。食べ物の絵しか見たことがなかったので、新たな発見です。おもちゃのわんわんの毛足の短いやわらかな感触まで伝わってきます。おもちゃのわんわんなので、表情はありません。でも舌ぺロっと出して花やコップを見つめるシーンは、なんだか活き活きと感じるから不思議。平山和子さんが描くとおもちゃにも命が吹き込まれるのでしょうか。
わんわんの目を通して描かれた世界は、あかちゃんの見る世界と一緒。
ちいさなありさんを見たり、とけいを見てカチカチという音を聞いたり。あかちゃんの興味をそのままわんわんが代わって体験してくれるのです。
おもちゃのわんわんは食べれないけれど、もちろんいちごも描かれています。平山和子さんが描くつやつやとしたいちごは、娘の大のお気に入りです。