ロングセラー
どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

  • かわいい
  • ギフト

いつも だれかが…」 みんなの声

いつも だれかが… 作・絵:ユッタ・バウアー
訳:上田 真而子
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,870
発行日:2002年12月
ISBN:9784198616267
評価スコア 4.76
評価ランキング 737
みんなの声 総数 44
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

44件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 3 4 5 次の10件 最後のページ
  • さりげなくて、とても奥深い一冊

    おじいさんが、病院で孫に自分の一生を語ります。
    自分はいつも誰かに守られてきたんだと。
    文そのものはそれほどインパクトがないのですが、それに合わせた絵がすごい。
    文と絵が別人であったらできない絵本です。
    バウアーさんは、奥深さを出すために絵とは別にあえて軽い文章にしたのでしょうか。

    いつも誰かが守ってくれた。
    それは運でしょうか。
    誰もが振り返ると、よく無事でここまで生きてこられたと思うのではないでしょうか。
    逆に運の悪い人も目にしてきた。
    第二次大戦のドイツが出てきます。
    ユダヤ人の友達は守ってもらえませんでした。
    戦場では、仲間が死んでいきました。

    だから、今の自分は守られてきたのだと思うのです。
    運命に対する感謝の気持ちでしょうか。
    おじいさんの言葉は孫に引き継がれます。
    誰もが皆、誰かに守られている。
    この気持ちを考えたとき、とても奥が深い。
    守られて当たり前と、大きな勘違いをしている大人たちに対してとても強いメッセージを感じます。

    投稿日:2010/05/14

    参考になりました
    感謝
    2
  • 死を受け入れるチカラ

    • はしのさん
    • 40代
    • パパ
    • 神奈川県
    • 男の子14歳、女の子12歳

    本屋で偶然手に取ったのが『いつも だれかが…』でした。
    読んでみると忘れられない内容で、いつも気になる存在になりました。

    なにがそんなに気になったのかというと、
    ひとつは、おじいさんを一人でお見舞いに行く少年の姿です。
    きっとおじいさんに会うことが毎日の習慣になっているのですね。
    小さな頃は、おじいさん見守られて育った少年が、
    今は少年がおじいさんを見守っている。
    とてもすてきなことだと思いました。
    そしてもうひとつは、おじいさんを見守っている天使の姿でした。
    だれかにいつも見守られている、
    そんな風に思えたら、毎日がんばって生きられるような気がします。
    きっと生き方だってかわってくるでしょう。

    最後のページは、
    少年が公園を通って、病院から帰る姿が描かれています。
    影もながくなり夕暮れどきなのでしょう。
    石をける少年の後ろには天使の姿があり、
    おじいさんの死が暗示されています。

    きっと少年もおじいさんも、その死を受け入れられることと思います。
    だれかに見守られているって、そういうことだと思うのです。

    投稿日:2009/06/09

    参考になりました
    感謝
    2
  • 見えない何か

    戦争やナチスという重いテーマに触れているのですが、そこだけに焦点を当てる事なく、幼少時代の何気ない日々や、結婚などの幸せな出来事も含め、おじいさんの長い人生が描かれています。気づいていないだけで、実は自分も目に見えない何かに守られて日々生きているのかもしれません。おじいさんのように、苦楽を乗り越えつつも最期の時に「とてもしあわせだった」と思えたら素敵ですね。

    投稿日:2016/05/05

    参考になりました
    感謝
    1
  • ドイツの天使

    • ベーベさん
    • 30代
    • その他の方
    • 長野県

    「ベルリン・天使の詩」という映画でも取り上げられていたドイツの天使の像。おじいちゃんを蔭ながら助けていた天使。目に見えない存在にいつも支えられていることを、再認識させられる、とても素敵なお話でした。(きっと、天使の方も、喜んでいるかもしれません)
    ところどころに、過去の悲しみも出て来て、そういう痛みにもふれているところが、せつないけど、よかったです。

    投稿日:2010/01/25

    参考になりました
    感謝
    1
  • まもれられている

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子3歳

    ユッタ・バウアーさんは「耳の中の小人」「おこりんぼママ」
    の作者でもあります。

    この絵本も淡々と書かれたお話に
    絵の中の天使が身体を張って守ってくれる姿に
    6歳児は大笑い。

    でも、いつも危なっかしいことばかりしている息子たちも私もみんな、
    一人で生きているように偉そうにしているけれど、
    こんな風に陰で天使や親にまもれられているんでしょうね。

    宗教心は強くないのですが、
    いろんなことに感謝したくなりました。

    投稿日:2019/06/26

    参考になりました
    感謝
    0
  • 守られているという自信

    とてもいい本です。
    少ない言葉を、絵が語ります。
    絵を注意深く見なければ
    そこに書かれた言葉を正しく読み取れないでしょう、
    まさに「絵本」の真骨頂!!

    病院にいるおじいちゃんが
    人生の終着点に近づき、自分の人生を振り返ります。
    その人生は「常にだれかに守られていた」と・・。
    「なにをしてもうまくいった。とてもしあわせだった」と回想できるっていいなぁと思いました。
    そういう気持ちを持っていることが
    変な万能感とはちがう「きっと大丈夫」という自信となり
    前に進めるのだから・・。

    娘もなぜか「自分は絶対ツイてる」と思い込んでいる
    少々能天気ですが
    この気持ちは持ち続けてほしいなと思いました。

    投稿日:2019/04/06

    参考になりました
    感謝
    0
  • 守護神

    ふと、私たちが今まで生きてこられているのも、この絵本のように目に見えないけれど守護神がまもってくれているからかもしれないと、素直に感じました。日本で言うとご先祖様が守ってくれているという感覚が近いのかもしれませんね。

    さらっと、ユダヤ人のことやナチスのこととかも「絵」では描かれていて、その辺は微妙だなとは思ったのですが、というのも、私の中では、ユダヤ人には守護神はいなかったのか?という気持ちも出てきてしまい複雑な気持ちになってしまうからなのですが、どちらかというと大人向きの絵本なのかもしれません。

    タッチとかユーモアあふれる絵は、私好みで大好きです。

    投稿日:2018/06/12

    参考になりました
    感謝
    0
  • 面白いです

     おじいさんのことをいつも天使が守ってくれていたというストーリー。
    おじいさんの背後にはいつも天使が描かれていて、ユーモラスなんだけど、どこかじーんとくる話です。絵が魅力的で子どもも大人も楽しめると思います。

    投稿日:2015/12/25

    参考になりました
    感謝
    0
  • 私にも誰かが・・・

    おじいちゃんが、自分の幸運だった一生を、孫に話して聞かせるというスタイルで進むおはなしです。災難をいくつも乗り越えられたのは、実は天使がいて、いつもおじいちゃんを助けていてくれていたのです。
    思い返せば私にも、そんな天使がいてくれたのかな?と思えることがあります。私ももっと年をとって「いろんなことがあったけど、まあ運が良かった」「幸せだった」と、このおじいさんのように子どもたちに話すことが出来たら、素敵だなと思いました。

    投稿日:2015/03/03

    参考になりました
    感謝
    0
  • 穏やかに、でもとても深いと感じる絵本

    小2の子供が夜になると「死」について考え込むようになりがちになったのをきっかけに「死」をテーマにした絵本を探して辿りつきました。
    まだ実際に子供には読んでいませんが、読み時を選んで是非読んであげたいと思った一冊です。

    読んでいくととても奥深いと感じられました。
    でもその絵柄でとても優しい印象を受け、おじいさんの言うことの陰でいろいろ助けてくれている天使の様子がとても温かいです。
    深いところは子供には理解できないと思いますが、何かを伝えてくれるという気がします。
    しっかり理解するならもっと年齢が上がってからがいいと思いますが、今読んでもいいなと思える本です。

    投稿日:2014/07/24

    参考になりました
    感謝
    0

44件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 3 4 5 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / もこ もこもこ / ねないこ だれだ / がたん ごとん がたん ごとん / じゃあじゃあびりびり / くだもの

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • なまえのないねこ
    なまえのないねこの試し読みができます!
    なまえのないねこ
    出版社:小峰書店 小峰書店の特集ページがあります!
    ぼくは ねこ。なまえのない ねこ。ひとりぼっちの猫が最後にみつけた「ほんとうに欲しかったもの」とは…


【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

みんなの声(44人)

絵本の評価(4.76)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット