平原の家には、夫婦と4人の子供たちが住んでいて、子どもたちの笑い声でいっぱいでした。
子どもたちが大きくなり、いろんな夢を持つようになりました。
東の国に行って、花を咲かせたり、苺を摘んだりしてみたいの。
南の国に行って、椰子の実をとったり、海で泳いだりしてみたいんだ。
西の国に行って、麦を刈ったり、果物を食べたりしてみたいなあ。
北の国に行って、モミの木を育てたり、トナカイに乗ったりしてみたいわ。
そして子どもたちは、夫々の夢を叶えるために、平原の家を去っていきました。
夫婦二人きりになってしまいましたが、
1年、2年、3年、4年・・・・・・・・・・・。
長い年月がたって、平原の家に戻ってきました。
花や木の種を持ち帰って、平原にまいたので、やがて、種は芽を
だし、平原は、いろんな花や木でいっぱいになりました。
春、夏、秋、冬、
見渡す限り、平原は、すっかり賑やかになりました。
4人の子供たちが帰ってきたのが、両親には最高の贈り物だと
思いました。
とても大人っぱい色彩が素敵だったし、貼り絵もよかったです。