1937年のアメリカの絵本。
作のマンロー・リーフは、「はなのすきなうし」で知られています。
絵のルドウィッヒ・ベーメルマンスは、「マドレーヌ」シリーズが、つとに有名です。
そんな二人の作品は、実にクラッシックなもの。
主人公は、ダックスフントのヌードル。
足が短いので穴掘りの時、掘り返した土がお腹にかかって、大変な仕事らしいのです。
ある日、骨の匂いを嗅ぎつけて、穴を深く掘ると骨に辿り付きます。
その時、思ったことは、
「ぼくのからだが こんなかたちじゃなかったら いいのになあ。
そうしたら このほねだって、もっとらくに ほりだせるのに」
その時、現われたのが、犬の妖精。
さっき思った願いを適えてくれると言うのです。
そこでヌードルは、動物園にみんなの意見を聞きに行くのです。
様々な動物達の意見を聞くのですが、決まって、今の自分が一番と言うのです。
ヌードルは考えます。
果たして、自分にとって一番の姿形って、どんなものなのか?
結論は、納得できるもの。
隣の芝生は青いとは良く言ったものだなと、思わずにいられなくなりました。
古典的作品で、派手な色合いも全くないのですが、その分、今の絵本からすると新鮮な感じがします。
ちょっと文章は長めですが、安心して読み聞かせ出来る作品だと思います。