表紙を見るだけだと、この絵本は「長靴下のピッピ」とか、「赤毛のアン」とか、「トムは真夜中の庭で」などを彷彿させるイメージがあったので、(パッと見、カタカナで書かれている作者の名前のせいもあり)欧米の女性の方が書いたのかと思ってしまいました。
ところが、読み終わってよく見たら日本の女性の方ではないですか!ちょっとびっくりでした。
この絵本、いかにも下の子の好みだ。と思って、図書館で借りてきたのですが、想像以上に素敵な絵本でした。
主人公のローズとアイリスが、ただ可愛いだけの女の子ではなかったせいと、最初から仲の良い友達だったわけではなく、むしろ絶対出会いそうもない全く違うタイプだったのに、たまたま出会えた偶然から、自分とは違うタイプの友達をお互いだんだん認め合っていく過程が、すごく自然でよかったです。
また、今までない発見がありました。テキスト(字)です!
大きすぎず小さすぎず、描かれているイラストを邪魔もしていない。むしろ、テキストが絵の一部のような感覚で見てしまうほど、自然な位置にあったように思いました。
今までは、あまりテキストの位置など考えずに読んでいたんだなぁ。ということに、読みやすい絵本に出会って、気付きました。(今頃気づくのって、遅すぎですかね…)
でも、新たな発見で、また絵本を読むのが楽しくなりました。