山深いところにある ひなびた村。
そこへ他の村から、
「お礼と引き換えにおばけを捨てさせて欲しい」と頼まれ、快諾。
うわさがうわさを呼び、あっちの村から、こっちの村から、
次々とおばけを捨てにやってきます。
ひなびた村は、お礼の品でどんどんどんどん裕福になっていきます。
でも、それと同時におばけもどんどんどんどん繁殖して、
やがて取り返しのつかないことに・・・。
絵はコミカルな感じなので、子供たちには、さほど恐怖感は
与えないと思いますが、目先の欲にとらわれて、結果を想像
できなかった村人たちのおろかさは、今の人間達がやっている
ことと重なり、怖かったです。
村人達は、このあとどうなったんだろう・・・。
人間に待ち受ける未来は、どうなるんだろう・・・。
表紙のイメージとは裏腹に 重いメッセージを感じる作品でした。