かみながひめ」 みんなの声

かみながひめ 作:有吉 佐和子
絵:秋野 不矩
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,980
発行日:1970年
ISBN:9784591004005
評価スコア 4.38
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みんなの声 総数 15
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  • 名作を美しい日本画とともに味えます。

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子5歳、女の子1歳

    和歌山県日高郡にある道成寺にまつわる髪長姫のお話です。母親の犠牲によって丈なす黒髪に恵まれ、藤原不比等の養女となったかみながひめ。天武天皇の妃となり、聖武天皇の母となります。秋野不矩さんの日本画が美しいです。ポプラ社の名作絵本は幼稚園児にも分かりやすいです。

    投稿日:2021/10/05

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  • 道成寺にまつわる物語

    かみながひめ、というタイトルにひかれて読みました。
    和歌山県の道成寺にまつわるお話です。
    いくつになっても髪の毛が生えない娘の為、母親が自分を犠牲にして海に潜り、観音様から娘の髪を頂くという、美しい母の愛の物語です。
    初版昭和45年と、かなり古い絵本ですが、いつまでも語り継がれてほしいと思います。

    投稿日:2020/07/26

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  • 旅行で、道成寺に行ったことがありました

    南紀を旅行した時に、道成寺に行ったことがありました。安珍清姫の伝説の方が有名なので、「かみながひめ」のことは知らなかったのですが、図書館から借りて読むことが出来て幸いに思いました。母親の犠牲によって長い長い黒髪に恵まれて、母親も自分の命よりも娘の髪の毛を望んだから本望だったと思いました。桜の花が満開になる頃にまた和歌山県を訪れたいと思いました。

    投稿日:2018/08/07

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  • 母の愛

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子6歳、女の子4歳、女の子0歳

    和歌山県の道成寺に伝わるお寺の縁起らしいです。
    母の愛が感じられるお話でした。
    髪が長くてきれいな日本のおひめさま。
    こども的には日本的な絵のおひめさまはかわいいーって感じではなかったみたいです。
    たまにはこういったおひめさまもいいと思うのですが。

    投稿日:2018/03/04

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  • お母さん一人で子育てしてるみたい。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子21歳、女の子17歳

    「道成寺」が建てられた伝説(伝承)物語です。
    藤原不比等が登場するので、舞台の時代は飛鳥時代後半から奈良時代の頃。
    「かみながひめ」のお母さんは海女さんだったのでしょうか。
    嵐の海に飛び込んで潜れるのですからすごい実力派だと思います。
    今ならオリンピック選手になれるかもしれません。
    ただ気になったのは、お父さんが登場しないんです。まるでお母さん一人で子育てしているみたいで、気になりました。

    大きなインパクトはありませんが、静かに静かに体にしみてくるような存在感のある物語だと思いました。

    投稿日:2017/03/04

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  • 母に仏に守られたひめ。

    絵本に有吉佐和子さんの作品があるのを偶然みつけ、また秋野不矩さんの絵の美しいのにひかれて、読みました。

    子どもの信じる力の強いときに読むのが一番だろうけれど、秋野不矩さんの絵と有吉佐和子さんの語りに引き込まれて、とおい昔のうつくしい世界にすっと入っていけました。

    母に守られ、仏に守られるままに、ひめの運命はとんとん拍子に動いていくけれど、母や仏への恩を忘れていないのが最後に語られて、こんな姫だからこそ出会いにも恵まれたんだろうなと。うつくしい伝説が語り継がれるほど愛されたひめだったんでしょうね。

    投稿日:2015/12/07

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  • 日本ならではの奥ゆかしいお姫様

    日本のお姫様という言葉がピタリと会うお姫様が、かみながひめでした。
    お話は何気無く進んで行きますけど、凄い玉の輿にのってるんですよね!笑
    それも本人が努力するとかではなくて、本当に欲のないお姫様で、美しさ故に幸せになります。

    お母さんも天国でさぞお喜びだろうなーと思いました。

    投稿日:2015/04/30

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  • 私は初めて読みました。

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子7歳、女の子2歳

    小学校2年生になりたての息子と読みました。
    担任の先生から、
    「できるだけ日本の昔話を読書しましょう」というアドバイスがあり、
    図書館の「昔話コーナー」で、これだっと思い、借りてきました。

    これだっの理由は、
    私がこの本を読んだことがなかったことと、
    息子はディズニーの『塔の上のラプンツェル』が好きで、
    もしかしたら日本版ラプンツェルのお話かな?と思ったこと。

    いざ借りてくると、
    あ〜っこの話知ってるよ!と言われ・・・
    「日本昔ばなし」で見たことがあるらしいのですが、
    テレビで見たのとは細部はことなっていたようです。

    絵も見やすく、昔話にしては言葉遣いもすっきりで、
    とっても読みやすかったです。
    我が息子も生まれたときはなかなか髪が生えなかったこともあり、
    その当時を懐かしく思い出しながら読みました。
    とはいえ、私には、子供の髪の毛海に飛び込む勇気はないな、と思いました。

    ところでこのかみながひめを養女にしたのは、
    藤原鎌足の次男、藤原不比等。
    ご先祖をずーっとたどっていくと、鎌足に行き着く、との祖母の話を思い出し、
    ガセネタの疑いも強いがそれはさておき、

    「この絵本に出てくるふじわらのふひとは、
    ロヌのヒーヒーヒーヒーヒー(以下略)おじいさんみたいだよ、
    私のおばあちゃんに聞いたことがあるよ。」

    息子に話してみたところ、
    とたんに眼がキラキラ輝きました。

    自分にちょっとでも関係があるかもしれない!と思うことで、
    このかみながひめのお話、
    きっと彼にとっては忘れられない昔話になることだと思います。

    投稿日:2014/04/21

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  • 和歌山県 道成寺

    素敵なお話ですね。
    初めて知るお話ですが、和歌山県に実際にある、道成寺に由来する物語とのこと。
    母親の愛や娘の奥ゆかしさなど、見ごたえのある作品だと思いました。
    絵からも、日本らしい美しさを感じられました。

    投稿日:2012/07/19

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  • 道成寺の縁起物語

    ふと手にした絵本の文章は有吉佐和子。
    大家の多分唯一の手掛けた絵本作品でしょうか。
    人間描写に深みと艶のある小説を手掛ける作家にして、自分流の文章をそぎ落としていくとともに、自分の文体を失わない作業は大変だろうと思いつつ、非常になじみやすい物語だと思いました。

    生まれながらに髪の生えない女の子。
    女にとって「髪は命」なのですね。
    我が子の頭を不憫に思った母親が、自分の因業に報いるためと、漁を妨げる「ひかりもの」を取りにと荒海に一人飛び込みます。
    ひかりものは金の観音様でした。
    海の荒れは治まりましたが、母は死んでしまいます。
    それから娘の髪は伸びはじめ身の丈以上になっていきます…。

    その娘が髪が縁で京に上り天皇家に迎え入れられ、文武天皇の妃になり聖武天皇の母となります。
    歴史小説をものとする有吉さんを考えると、ひょっとして「かみながひめ」を題材とした長編小説があるのでしょうか、歴史の重さにそったお話でした。
    秋野不矩さんの絵も日本画家の大家として、寺社縁起にたがわない趣と落ち着きのある絵で物語に気品を加えています。

    先に読んだ『道成寺』にまつわる伝奇に加え、道成寺の縁起ということで紀伊の名刹の知識が増えました。

    余談ですが、この本を手にしたのは図書室で『ラプンツェル』のそばに配架されていたから。
    『ラプンツェル』の日本版と勘違いしてしまいました。
    「かみながひめ」が塔に閉じ込められていたら、天皇家は途絶えていたのですね。
    関係者各位、神聖な名作に対して、不謹慎な動機で申し訳ありません。

    投稿日:2011/09/02

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