「鳥獣戯画」というとマンガの原点だと、歴史の本に書いてありました。
堅苦しい(?)教科書の中で断片を見たとき、はっきりもうせばそれほど楽しそうな絵には思えなかったのですが、この大型絵本で眺めると、なんと動物たちやカエルが生き生きと描かれていて、動きや流れがあって滑稽味がある絵巻なのでしょう。
西村さんの語りがまたたのしい。
かつてのチャップリンのサイレントムービーに、時折羽目込めれる字幕のような感じがします。
絵巻物が開きページになったところで、絵のながれは多少とぎれとぎれになったり、前後の重複部分が流れを少しせき止めているようなところが弱点といえば弱点なのですが、次々と絵が展開されている先が見えなくて、これも一つの効果をだしているのかと思いました。
西村さんの解説、セリフも楽しいのですが、この絵は別の展開としても楽しめるかもしれません。
読む人がストーリーを組み立てられるのです。
Webでも前頁見られましたが、絵に意味があるので、これはぜひとも大型の絵本で隅々まで楽しんでください。