結局は、かえるくんの誕生日なのですが、かえるくん自体がそれを忘れていて、
みんなに聞いて歩き回るけれど、誰も特別な日だなんて言わないので、言いだしっぺの
のうさぎさんに一杯食わされたとまで思い込むかえるくん。家に帰ってみると、そこには
みんながいて、かえるくんの誕生日を祝ってくれましたという話です。
大人だと、とくべつな日だなんて言うと、すぐにピンと来ますが、6歳の息子は、一体
なんだろう?と、かえるくんがどんどん色々な人に聞きに行くのと同じように、
興味津々で食いついてきましたね。誕生日と分って、ほっとしたみたいです。
でも、親の私は、逆に、途中でねずみさんが言う、
とくべつじゃない日なんて ないからね。みてごらん。世界はうつくしいだろう。
ぼくらの一日一日は すべて、とくべつな日なんだよ。
と言う言葉の方が心に残り、そして、こっちを作者のベルジュイスは言いたいのでは
ないのかな? と思いました。
それにしても、かえるくんを喜ばそうと口裏を合わせて誰も何も言わない、その結束力がすごいなと思いました。