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キツネ」 みんなの声

キツネ 作:マーガレット・ワイルド
絵:ロン・ブルックス
訳:寺岡 襄
出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2001年
ISBN:9784892385872
評価スコア 4.55
評価ランキング 6,763
みんなの声 総数 10
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  • 鳥肌ぞくっ この夏一押し

    人間社会によくある、嫉みを、
    キツネの眼で表現した珠玉の一冊です。
    友情を壊すための、キツネの駆け引きと、ユルギナイモノと信じて受け付けなかったカケスが徐々にキツネに靡いていくその過程には、鳥肌が立ちました。

    投稿日:2007/08/14

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  • 主人公はイヌではなく「キツネ」

    • そやでさん
    • 20代
    • その他の方
    • 大阪府

    力作に出会いました。

    【内容】羽根が傷つき飛べないカササギ。片目を失ったイヌ。落ち込むカササギを励まし2匹は草原を駆け巡る。それを見ていた孤高のキツネ。2匹のたゆまぬ友情を押し破るかのように分け入る。最初は警戒していたカササギもついにはキツネの誘いに乗り・・・。

    【絵】ブルックスの描写には総毛立つ勢いがあります。全体は土色。ほぼ1色だけしか登場しないのですが、これがかえって太陽の熱さ、キツネの冷たい表情、荒涼とした砂漠の雰囲気をかもし出します。
    キツネの眼光も鋭く読者をうならせるものがあります。

    【その他】この絵本は訳も全て手書きという力の入れようです。最初は太く力強かった字体が、カササギの置かれる状況が後半に進むにつれ字体も細くなっていきます。こういう見えない配慮が素晴らしいです。

    「わたしがあなたの目になるわ。あなたはわたしの羽になって」この一節が物語全体を引き締めていますね。
    ラストは読者によって分かれる作品です。漢字には振り仮名がないため、内容も含めて高学年向きです。

    投稿日:2007/02/14

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  • とにかくすごい!

    ロン・ブルックスの絵の迫力!
    川端誠の字の迫力!
    そして物語の迫力!
    読み終わった後、しばらく声が出ませんでした。
    とにかくすごい絵本です。
    片目の見えないイヌと、とべないカササギの友情。
    カササギを誘惑するひとりぼっちのキツネ。
    この三者のだれに自分を投影させるのか、
    この絵本ほど読者の心をざわつかせる本はないでしょう。

    中学2年のクラスで読み聞かせをしたとき、好評でした。
    1年のクラスでは反応がイマイチだったので、1歳違いが
    大人への大きな成長なんだなと感じました。
    大人向けの絵本です。

    投稿日:2006/03/06

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  • 挑発的な心理劇

    書きなぐりのような話の文字に、状況劇場のようなアングラの香りを感じました。
    飛べないカササギと目の不自由なイヌと、どこか下心を感じるキツネの心理劇です。
    お互いの傷をかばい会うようなカササギとイヌの関係は共存であって、愛と言えるのかどうかちょっと解らなかったけれど、気の迷いでキツネに「乗り換えた」カササギは、棄てられるという孤独感ではっきり気づいた思いがありました。
    カササギは女、イヌとキツネは男でしょうか。
    大人向けの作品ですね。

    投稿日:2019/04/02

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  • 先日 新聞に「絵本からの招待状」と ひこ・田中さんが紹介されていたので 読んでみました

    タイトルは 「キツネ」

    絵はひっかき絵えで 文字が あちこちで 手書きの文字で 確かに読みにくいのですが・・・・

    山火事で カササギは羽を焼かれて 飛べなくなり イヌが 助けてあげるところから始まります
    イヌも片目が見えなくて お互いに  助け合うのです
    飛べなくなったカササギは イヌの背中に乗せてもらい 飛んだ気分に  二人で一人前とは 二人のようなことかな?

    そこへ現れた キツネ 鋭い目をして  カササギを 何度も さそい   背中に乗せて 走り   砂漠へ連れて行くのです(一人ほって いってしまう キツネ)


    カササギは イヌの存在のありがたさに気がつくのですね
    (イヌに会えることを願います)

    それにしても キツネは あまりにも 孤独で ひとりぽっちで 淋しい存在だと思いました

    キツネが カササギやイヌにも 自分と同じ 孤独で 一人の淋しさを味合わせる・・・・ 

    なんだか ドキッとしました

    キツネは この後どのように生きていくのか なんだか 淋しく 怖いなあ〜   どうして このように なったのか?  
    キツネのことが  とても 心に残りました

    ちょっと 大人向けの絵本だなあと思いました(深い絵本です)

    投稿日:2018/10/20

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  • 考えたい絵本です。

    イヌと カササギ。
    その関係の中に入り込んできたキツネ。

    鋭さが迫ってくるような絵、
    色使いも迫力があります。
    手書きと思われる文字も
    読みづらい方向に書かれていることも
    よりいっそう ストーリーの奥深さを表現しているように感じます。

    友情と信頼、
    ささやかな冒険欲と心変わりー
    ほんらい人間の持つ性の原型がからみあう物語と
    説明されています。

    自分自身をそれぞれの動物に置き換えて
    考えても、そこに怖さを感じてしまいました。

    でもその心情を考えてみたい。。

    小さいお子さんには 難しいと思います。

    50代後半の私でも
    すごく考えさせられました。
    でもこういう絵本も知っておいて良かったと思います。

    読んでみて自分自身なら
    どう思うか、そこから何を感じ取るか、
    読まないとわからないですよね。

    投稿日:2015/11/11

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  • 川端誠さんも

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子22歳、男の子19歳

    表紙から独特の迫力です。
    イヌとカササギの友情と、そこに割り込んできたキツネ。
    揺さぶりの言葉の巧みさもさることながら、
    その目的に、キツネの孤独の重さを突きつけられます。
    とても重いテーマを内在する作品です。
    原書の手書き文の味わいをそのままに、
    川端誠さんが手書き文字と日本語版レイアウトを担当しているところも見所でしょうか。
    調べてみると、原書からかなりの意訳がされている様子。
    この作品を本当に知ろうとするなら、原書まで当たる必要がありそうですね。
    ただ、この作品の持つ迫力は日本語版でもかなり伝わってきます。
    知人は、中学校での読み聞かせにセレクトしていました。
    うむ、納得。

    投稿日:2015/10/29

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  • 深い内容に感動 

     なにげなく本を開いた。表紙のページから物語が始まる。、肉筆の読みずらい字がドンドン物語の中にひきこんでいく。スゴイ!目の見えない犬 飛べなくなったカササギ、そしてキツネ。この3種の動物が語る死から生、挫折から希望、自身の飛躍への選択、そして最後のシーンで表紙の絵の意図がわかった。心に残った。
     絵本は絵からも深い味を知る。この本は文章の字も絵だから、もし 子供に読むとしたら 読み手がしっかり肉筆の字の印象を感じて伝えナイトこの絵本の良さが伝わらないだろう。  読み聞かせたいが 難しい絵本。  でも是非 手にとって見て読んでほしい絵本です。

    投稿日:2013/09/26

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  • 大人のための・・・

    • きらきら虫さん
    • 40代
    • ママ
    • 茨城県
    • 女の子16歳、男の子13歳

    メンバーが5・6年生で読み聞かせしていました。

    原作からの独特の書き文字とレイアウトを再現したということで、文字を読むために本をぐるぐる回してしまいました。

    読み聞かせでは回すわけにもいかず、読みにくかったと聞きました。


    文章が始まるところまでペラペラとめくり、読み始めてから違和感。

    もしかして、見返しから話が始まっていた?

    見返しのオレンジは森の火事なのかな?

    裏表紙は同じ場所みたいだけど、緑になってる。

    ここの意味は何だろう。


    キツネの眼に背中がぞくりとし、執拗な誘いに揺れるカササギの弱さが哀しい。

    あまりにも考えることが多くて、私自身消化できない感じがする。

    絵本の形は取っているけど、おとなのための童話という印象。

    投稿日:2010/11/21

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  • 深いっっ

    なんともいえない朱色が印象的な表紙のこの絵本。
    娘がずっと気になっていたようで、このたび手に取りました。
    ページを繰るたびに、絵と文字(文字もとても芸術的)が一体となって
    すごい迫力で迫ってきます。
    本をあっちに向けたりこっちに向けたりも忙しく、
    またストーリーも緊迫するものでした。
    内容は少し大人向けのようで、娘は半分も理解できなかったようでしたが
    忙しくページを繰るのはいやではなかったようです。
    もう少し大きくなったら読みたい一冊です。

    投稿日:2009/08/17

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