賢いハリネズミの男の子「マックス」くんが、事故の多い車道を渡る方法を考えるお話です。(挑戦中に頭を打って、言葉があべこべになり、「いたまがあたい」「ハネリズミ」になってしまいますが…)
ゆうかんな…というタイトルから海あり山ありのファンタジーを想像しましたが、実際は車通りの激しい大通りをいかに渡るかという、現実的(?)な冒険でした。
身近な話題だったので、子どもたちもすぐに興味を持ってお話の世界に入り、マックスと一緒に試行錯誤を楽しめたようです。
車の事故が多いことを知ったマックスの第一声は、
「人間だって、道路をわたるよね?」
マックスの感性の鋭さにしびれました。
賢くて、行動力があり、諦めないマックス。かっこいい!
聡明でかっこいいけれど、ろれつが回らないあべこべのしゃべりかたがかわいくて(かわいそうだけど)、親しみやすいところが良いですね。
子どもたちもケタケタ笑って、マックスが大好きになっていました。
2年生くらいの漢字までは振り仮名がなく、またあべこべの言葉や各場面を想像するのがやや難しいので、1年生の妹には、私が読み聞かせてちょうどよいくらいでした。3年生の兄にとっては、気軽に読んでユーモアを存分に楽しめる一冊でした。