今まで読んだ どの『はなさかじいさん』よりもしっくりきた感じです。
子供達も 自分が知っているお話とどこが違うのか
以前読んだ本を 引っ張り出して 比べていました☆
「しろ」がおじいさんの家にやって来た様子から 丁寧に書かれています。
このシーンが 丁寧に語られているお陰で 後の不思議なエピソードが
違和感無く 心に入ってきます。
「ここほれわんわん」に始まり 「うす」になり「灰」になってまで
恩を返していく しろ。
しろは 木の精か 神様だったのではないか。
そして 正直で働き者のおじいさんに 幸せを運んできたのではないか…
そう思わずには いられません。
深読みしすぎかもしれませんが…。
ただ 意地悪なおじいさんが 正直者のおじいさんの真似をしてみても、
幸せはやってこない…という印象とは ちょっと違う 読み応えのあるお話でした。
瀬川康男さんの 心のこもった 丁寧な絵も
すごく素敵です。
桜の花が 満開に描かれているページは 迫力満点です。