マドンナの絵本第3弾!
くつ屋のヤコブは息子の病を治すため、天使と話ができるという
老賢者を訪れる…。さて、ヤコブの息子の運命はどうなるのでしょう?
「奇跡を願うとき、わたしたちはまず、自分の悪いところを知る必要がある。」
と孫のパベルに語る老賢者。
“どんな人でも真剣に祈れば天国の門を開くことができる”という証しの物語。
善と悪、光と闇は、人間の心に常に存在する物だと思います。
しかし、それは背中合わせの存在で、
その事を見事に解き明かした奇跡の物語です。
マドンナによる、子供たちのための、5冊のうちの3冊目の絵本。
この作品で全作読破しましたが、どれも物語の中に
素敵な教えをユーモアを交えて柔らかく織り込んだ作品ばかりで感動しました。
この作品も、角田光代さんの美しい日本語とガナディ・スピリンの
美しいイラストによる芸術性のある作品だと思います。
信じる・祈ることに虚しさを感じている大人たちそして、
これから大人になってゆく子ども達にぜひ読んで欲しい一冊です。
すべての人間にある、可能性を引き出してくれそうなお話しでした。