「ばけねこ ぞろぞろ」 ママの声

飼い猫の「トン」を粗末に扱う「おれ」，ある晩にねこ達の仕返しが！？
いやいやトンは違うけど。トンの言葉にほっこりしますよ。
不気味でかわいくもある妖怪ねこ達がたくさん登場するお話です。
妖怪好き，ねこ好きなお子さんは楽しめそうですね！

妖怪の絵本。というより、ネコの絵本という印象が強かったです。
とてもたくさんの妖怪猫たちが登場していました。
ネコが好きで、ネコを描きたかったのかな〜。と感じました。

絵本というより挿し絵をつなぎ合わせた。という印象が大きかったです。どちらかというと、挿し絵のほうが本業な方だったんですね。

ねこをいじめるいじめっこに飼い猫のトンに「このままだとやばいぜ。おれについてこい」とばけねこの世界へ案内されてしまいます。
…これは怖いだろうなー。さすがのいじめっこくんもこれならもうねこはいじめないのではないかな。
ねこだけでなく他のものもいじめはいけませんよね。
いつもいじめられているトンですがしっかりと忠告をしてくれるし、この子のことが好きなようです。

こわい化け猫がこれでもか！というくらい
出てきます。
見返しにもたくさん描かれていて。
作者が考えた妖怪ってことなのかな？
しかし、テーマは動物愛護？ってこと？
なんか物語のテーマとしては不思議な感じがしましたが、
これは、化け猫を楽しむ絵本ってことなんでしょうね。

石黒亜矢子さんの妖しいけれどかわいいイラストが好きなので、こちらも読みたいと思いました。
いつも飼い猫のトンをいじめている男の子に、化け猫たちが仕返しをします。トンも一緒になって男の子をやっつけると思いきや……。
石黒さんの描く化け猫たちは、やっぱり怪しくて、そしてかわいいです。

化け猫なので、怖いはず。というか、多分怖いんだけど子供相手だから本気ではないのかな。ということはやはり優しい猫なんだろうな。
そんな可愛さと怖さを兼ね備えた猫たちが登場する絵本でした。
独特の雰囲気のある絵で素敵です。

妖怪が全部ネコで描かれている妖怪の絵本で、まさにばけねこぞろぞろ。
にゃくめ、ねこぼうず、ねこがしゃ、にゃっぺらぼう、お〜上手！と感心してしまいました。
表紙からうける怖そうな雰囲気ほど怖くなくて、でもきちんと妖怪の世界で子どもたちは安心しながら楽しんでいました。

ばけねこなので、決して可愛いモノではありません。
でも、ネコ好きならきっとハマってしまうような、ネコ顔がたくさん登場します。

登場する妖怪たちは、すべてネコ仕様。
“にゃっぺらぼう”とか“ぶんぶくにゃがま”とか（笑）
これは、ネコ＆妖怪好きの娘に大好評でした！