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しろいやさしいぞうのはなし」 ママの声

しろいやさしいぞうのはなし 作・絵:かこ さとし
出版社:復刊ドットコム
税込価格:\1,760
発行日:2016年03月12日
ISBN:9784835453231
評価スコア 4.5
評価ランキング 7,663
みんなの声 総数 19
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  • 互いを認め合う社会を。

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子5歳

    ある日、白い象は、変な臭いがしていることに真っ先に気付きました。火事です。大人のぞうも子どものぞうも、一生懸命逃げましたが、ハンディを持って生まれた白く弱虫の象は、走るのが遅くて…。
    インドで起こった実話をもとにしたお話です。命をかけて我が子を守り抜いたお母さん象。ですが、その母の愛が白い象を優しくも心の美しい象へと成長させくれたのです。人間社会においても同じで、弱い者であっても、互いを認め合い受容する社会にしていかなれば、と胸に込み上がるものを感じました。

    投稿日:2021/08/11

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  • 1985年刊行の紙芝居『ぞうのむらのそんちょうさん』を加筆修正し絵本としたもの。 インドの実話ということが知られると広く響いていったそうです。
    まわりと違って後れを取る主人公は、見た目の違いがあっても温かくまわりに見守られている基本がすでに尊い。
    山火事に見舞われとてつもない悲劇が起こるのですが、必死なはず、不本意なはずなのに、全編穏やかに推移するのがかこさとしさんの冷静にも温かな目によるものなのでしょう、逆に胸を打ちます。
    人間より象のほうがよっぽど尊いのかもしれませんね。

    投稿日:2021/08/11

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  • おかあさんは安心していますね

    ほかの子より、からだが弱いしろいぞう。おかあさんの心配がつたわってきます。でもしろいぞうは、嗅覚がいいんですね。どんな子どもにも長所はかならずあります。森が燃えている場面は、苦しくなりました。しろいぞうを、火事から守るおかあさんぞうの行動には、もう言葉がみつかりません。からだが弱くても、やさしい性格でみんなにしたわれる、しろいぞう。天国のおかあさんは、安心していますね。

    投稿日:2021/08/11

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  • 実話から紡ぎ出された多様性

    走りやおしゃべりが上手でない、白い子どもゾウと、そのお母さんのおはなしです。
    実は、実話がベースになっているそう。
    かこさとしさんが、優しいまなざしで、物語を紡ぎ出しています。
    集団になじめない白いゾウは、実は鼻がよく利くのです。
    そして、いち早く山火事の危険を知らせるのですね。
    ところが逃げ遅れてしまい、周りは火の海に。
    お母さんは白いゾウをかばって焼け死んでしまいますが、白いゾウはそのおかげで助かるのです。
    母の強さを感じます。
    だからこそ、白いゾウはさらに心が優しくなったのではないでしょうか。
    ゾウという集団だからこその立ち位置、多様性などについてそっと感じさせてくれると思います。
    高齢の村長さんがそのあたりをうまくフォローしてくれ、心強いです。
    山火事後の、ゾウの群れの復興の姿も学べると思います。
    小学生くらいから、かこさとしさんの、優しい心のおはなしを受け取ってほしいです。

    投稿日:2021/08/10

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  • 小さい頃からつたえたい大切なこと。

    • もけこさん
    • 40代
    • ママ
    • 福岡県
    • 男の子16歳、男の子12歳、男の子2歳

    わたしはこのしろいぞうを読んで、同級生を思い出しました。
    色白で金髪。はじめはハーフかと思いましたが、ずっと水泳を続けているせいだということでした。
    それでも、わたしはその子に自分や他の子との違いに、憧れと、近寄りがたさを感じていました。
    その子を特別に感じたのは、わたし勝手なの受け止め方。
    いろんな人がいる。
    それが自然なこと。
    ひとはそれぞれ得意不得意があって、助け合うことができる。
    この本にはとても大切な事が描かれています。
    小さい頃から伝えていきたい事だと思いました。

    投稿日:2021/08/10

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  • 絵は可愛いけど、内容はなかなか衝撃的

    お母さんゾウが子ゾウを火事から庇って焼け死んでしまう場面は、描写が生々しく、感受性の豊かな子供に読んであげるとトラウマになってしまうのではと心配になりました。
    他のゾウのように早く走ったり、上手にお喋りしたりする事が出来ない白い子ゾウですが、愛情深いお母さんゾウに守られ、そして子ゾウの良い所を認めてくれる温かい仲間に囲まれて、自分の居場所を見つける事が出来ました。
    素敵なお話ですが、現実ではなかなかこううまくはいかないもの。どうすれば「白いゾウ」が幸せに暮らせる世の中を作れるのか。多様性の時代を生きていく次世代の子供達は、この絵本を読んで何を思うのでしょう。

    投稿日:2021/08/08

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  • 母の思いの原点

    ハンデがあること、自分の良さに気づいて活かすこと、多様性など、さまざまな視点から読むことができるとても良い絵本だったと思います。
    ただ、私は母親という立場から、子どもの白いぞうを命をかけて守った母親ぞうの存在が一番印象に残りました。
    「母の思いの原点」を見せていただいた気がしています。
    胸にぐっとくる、良いお話でした。

    投稿日:2021/08/03

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  • 同じ仲間 受賞レビュー

    • ピーホーさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子4歳、女の子2歳

    この本を読んでまず感じたのは、母ぞうの強い意志です。
    他のぞうと違う白い体の我が子。走ることやおしゃべりも上手に出来ず、他のぞうたちと比べてしまえば、劣っている点があるのですが、そんな我が子のことを、理解し、自分が守り、育てようという気持ちの強さがとても伝わりました。
    他のぞうたちに、いじめないで遊んでやってね。と声をかける様子や、燃え盛る炎の中、励まし、諦めることなく生きようとする姿。そして、身を挺して我が子を守り抜く強さ。
    衝撃的な物語を通して、母ぞうの強い意志を感じ取ることが出来ました。
    何でこんなにも、強くいられるのだろう。この母ぞうは、最初からこんなにも強く強い意志を持っていたのだろうか。。。
    同じ母親という立場で見た時にそんな思いが浮かびました。
    もしかしたら、この母ぞうも最初は不安で、思い悩むこともあったかもしれない、でもどこかで覚悟を決め強い意志を持って生きていたのかもしれない。そんな風にも感じました。
    そして、このお話でもう一つ印象に残ったのが、周りのぞうたちがしろいぞうの劣る点、短所を見るのではなく、良い点を見てあげていたということです。
    ぞうの村長さんが、同じ仲間だということをこぞうたちに諭す場面や、火事の匂いを1番に嗅ぎつけ知らせてくれたしろちゃんが生きていたことを喜び、また仲良く遊ぶ場面が印象的でした。
    しろちゃんがかすかなにおいの違いを見分ける遊びをみんなに教えてあげたおかげで、ぞう狩りの人間や水や食べ物の匂いまで嗅ぎ分け、みんな幸せに暮らしている様子は、とても嬉しくなりました。
    そして、そんちょうさんが亡くなったあと、みんなが
    力が弱くてもやさしくて心が豊かなしろいぞうをそんちようさんに選んだことも素晴らしいなと思いました。
    お互いが、短所に目を向けて卑下し合うことなく、良い所に目を向けて認め合うことで、みんなが幸せに暮らすことが出来るのだなと思いました。

    悲しい出来事を乗り越え、みんなで力を合わせ、幸せに暮らしていく様子にとても力をもらいました。

    投稿日:2021/08/01

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  • 自分にあてはまて考えたい1冊

    • みっとーさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 男の子10歳、女の子8歳

    走ったり、おしゃべりしたりするのは得意ではないけれど、感覚がするどい白いぞう。
    「ね、しろちゃん。がんばらなくちゃ ぞうのなかまに なれないよ」応援しているようで、実は認めていない周りのぞうの言葉がささります。
    あとがきによると、ハンディのある子や方々の理解と励ましになる作品として作られたとか。納得です。自分の特性をいかして、周りに認められるようになってほしい。そんな願いを、しろいぞうが叶えてくれています。個人的には、その言葉は優しさではないよと、優しさのつもりでかけた言葉が傷つけていることに、多くの子どもが気づいてくれればなと思いました。

    投稿日:2021/08/01

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  • 実話に基づいた

    実話に基づいたお話と知ってから読むと、より心に染みました。
    可愛らしい表紙の雰囲気とは裏腹に、優しくも切ないお話。
    胸が締め付けられます。特に母親の愛には感動しました。
    人と違うことに悩み苦しんでいる子どもたちに、勇気を与えるお話かなと思います。

    投稿日:2021/08/02

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