パッと見たイメージは違うものの、絵本のつくりは「100かいだてのいえ」シリーズのいわいさんの味を感じました。
「100だての…」は縦にスクロールするように物語が進んでいきますが、この作品は右へ右へと進んでいきます。
めくりは「右から左へ」なので、読み手には読みやすい目の運びになっています。
ただ、一ページにたくさんのシーンが描かれているので、読み聞かせにはちょっと向かないと思います。
お父さんお母さんがご自分のお子さんに読んであげるほうがよさそうです。
「ゆびさきちゃん」の行く先はタイトル通り“冒険”で、かなりアドベンチャーな場所も移動します。
いろいろな動物たちと出会ったり遊んだりしている「ゆぎさきちゃん」と一緒に楽しい冒険をしてほしいなと、思います。
家出をしたはずなのに、夕方ちゃんと家に帰ってくるあたりが子どもらしくてかわいかったです。