ほら なにもかも おちてくる」 ママの声

ほら なにもかも おちてくる 文:ジーン・ジオン
絵:マーガレット・ブロイ・グレアム
訳:まさき るりこ
出版社:瑞雲舎 瑞雲舎の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2017年04月15日
ISBN:9784907613167
評価スコア 4.4
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  • ラストは...

    本屋の絵本コーナーに立ち寄った時に、「あれ? これって、あの黄金のコンビの二人よね?」と背表紙を見た時に思い、まるで引きつけられたかのように手を伸ばして、絵本を広げてみました。

    そうです! やっぱり、「どろんこハリー」や「はちうえはぼくにまかせて」のご夫妻の絵本でした。旦那さんのちょっとウィットのきいた、でも、ほのぼのとしたストーリーと、そのストーリーにぴったりな奥さんの絵。私の中ではゴールデンコンビです。

    あれ? その二人に新刊?と思い、何とも言えない不思議な題名も好奇心をそそり思わず立ち読みをしてしまいました。

    一言でいえばストーリーなんてないんです。多分、英語の言葉遊びで出来た話だったんでしょうね。落ちる(fall)を使った文章が続きます。どれも特別な言葉ではなくて、日常にあふれた情景を描いた言葉と絵でした。訳も結構、その『おちる』を大事にしようとしているのがとても伝わってきました。が、やっぱり日本語と英語には表現のちがいもあり、いくつかには、「おちる」が使えない文章もあり、そこはきっと訳者の方は苦戦されたんだろうなと思いました。

    やっぱり、ラストがいいですね。
    ここまでつづられてきた「なにもかもがおちる」をひっくり返すようなラストシーン。思わず口をほこらばせながら、やられた!という気分になりました。ここまで、「なにもかもがおちる」を引っ張って、こうきたか!と、やっぱりジーン・ジオンのウィットの上手さに感服しました。そして、そのラストの『何、この絶対安定感!』というか、幸せな気分をもたらす魔法、是非、お子さんと体験してほしいです。お勧めです。

    投稿日:2017/04/30

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    2
  • にっこり

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子4歳

    「どろんこハリー」や「はちうえはぼくにまかせて」が好きで、
    本でお薦めされていたので楽しみに読みました。

    「おちてくる」表現っていろいろあるんですね。
    子どもたちに意識して日本語を教えているわけではないので、
    こんな風にまとめてくれていると面白いですね。

    でも、何と言ってもいいのは、
    最後の部分ですね。
    子どもも聞いてにっこりしていました。

    投稿日:2019/08/20

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    1
  • デビュー作

    『どろんこハリー』作者、ジーン・ジオン&マーガレット・ブロイ・グレアム夫妻のデビュー作。
    原書は1951年初版ですね。
    『All Falling Down』が原題。
    四季折々の光景を詩的に描いています。
    丁寧に描かれた光景は、五感に響き渡るようです。
    やはり、ラストは秀逸です。
    父子の愛情を感じます。
    何となく作品に見覚えがあったので調べてみると、
    『あっ おちてくる ふってくる』の新訳なんですね。
    同じ訳者ですが、さらに推敲を重ねたのでしょうか。
    たしかに、洗練された訳文が印象的です。
    じっくりと味わいたい作品です。
    幼稚園児くらいから体感してくれると思います。

    投稿日:2018/01/07

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    1
  • 旧ver.と違いを読み比べながら

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子22歳、女の子17歳

    ジーン・ジオン&マーガレット・ブロイ・グレアムは「どろんこハリー」の名コンビです。ハリーのシリーズとはまた違った、季節の情緒を楽しめる詩的な作品なので、日本人の心には響くものが大きいのではないかと思いました。

    こちらは実は2005年に同しまさきるりこさんの翻訳で、「あっ、おちてくる ふってくる」というタイトルで出版されています。
    気になって両方読み比べてみました。
    大きな違いはありませんが、ルビがはっきり読みやすくなっていたのと、ちょっとしたニュアンスや文節がスタッカートな感じになっていました。
    例えば、一番好きな最後の文で違いを比べてみると、
    =あさ、おとうさんが ジミーを ベッドから だきあげます。
     そして、くうちゅうに ぽーんと ほうりあげます。
     でも ジミーは おちません。
     おとうさんが、ジミーを しっかり うけとめました。「ほら なにもかも おちてくる」ver.となっていて、

    ここは「あっ、おちてくる ふってくる」ver.では
    =あさ、おとうさんが ジミーを ベッドから だきあげます。
     そして、くうちゅうに ぽーんと ほうりあげます。
     あっ、ジミーがおちる!でも ジミーは おちません。
     おとうさんが、ジミーを しっかり うけとめます。

    となっているんです。
    声に出して読むと、印象がかなり違います。
    どちらもマーガレット・ブロイ・グレアムの全く同じ絵で展開していきますが、私が子どもたちにこの本を届けるとしたら、新ver.「ほら なにもかも おちてくる」を読みたいなぁとおもいました。

    投稿日:2017/09/24

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    1
  • 癒された

    はじめは全く見向きもしなかった息子、何日からたってようやく「これ読んで」とおゆるし?がでました。

    おそらく英語の韻をふんでいるんでしょうけど、訳文がすばらしい!
    やわらかいイラストとあいまって、読みながらとても癒されました。

    このままおやすみなさいって感じ・・・かと思いきや最後は朝だったので裏切られたような気もするのですが、内容がとてもよかったのでこれはやっぱり朝で終わる本なのだな、と受け止めました。

    投稿日:2017/07/07

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    1
  • 自然界の喜びに満ちています。

    不思議なタイトルだなと思って手にとりました。同じ作者の『どろんこハリー』も大好きなので。季節ごとの風景。いろんなものの変化が、自然界に起こります。タイトルにある、なにもかもが落ちてくるように。絵も素敵です。喜びに満ちている本ですね。

    投稿日:2024/05/26

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    0
  • おちません。

    どろんこハリーなどでお馴染みのお二人の作品です。
    ハリーとは違って、静かで味わい深いお話です。

    色々なものがおちてくる様子が描かれています。
    なにもかもがおちてくる中で、最後の、おちません。
    これは本当に素敵な瞬間ですね。

    投稿日:2021/02/17

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