この作品を読むと、胸が熱くなりました。うちの子供は学校でも友達に話しかけていく勇気がないらしくいつも一人で友達が話しかけてくれるのを待っているようで、仲間に入りたいのに入れないでいて、いつも寂しい思いをしながら学校に行っているようで、でも友達はそんな恥ずかしがり屋で自分から仲間に入っていく勇気がないうちの子に、一緒に遊ぼうとか、手を引っ張って仲間に入れてくれたりとかは、なかなか無いようで、親とするとちょっともどかしい気がしています。
周囲のお友達が楽しく遊んでいるのに、一人でぽつんと取り残されていたりする娘の姿を想像するとなんとも可愛そうでなりません。誰か一人でも娘のことを見てくれたら、気づいて仲間に誘ってくれたらどんなに娘にとっては勇気づけられ楽しい時を過ごすことが出来るのか、そう思っています。
この作品には寂しそうにしているエリオットに手を伸ばしてくれるねずみくんがいました。ねずみくんのようなお友達を持つエリオットは幸せ者だと思いました。とても優しいお友達を持っていると本当に寂しさなんて吹っ飛んでしまうと思います。
一人よりふたり、二人より大勢がもっと楽しい。一人でいることの寂しさがこの絵本の中のエリオットの表情からすごく読み取れると思いました。
一人でいたエリオットの表情を見ていると、うちの娘の学校での様子を想像してしまいました。寂しい気持ちはとても辛いものです。この絵本を多くの子供たちはもちろん、多くの大人の人にも知ってもらい、人の気持ちを考えて寂しい思いをしている人に手を差し伸べてあげられる、そんな何かを感じて欲しいな、と思いました。ちょっとの勇気が本当に人を幸せに出来るということ、友達がいることはとても幸せだということをこの絵本は教えてくれていると思います。
とても素敵な絵本なので読み聞かせにはもちろんですが、プレゼントにしてもとても素敵な贈り物になると思います。
心が温まる素敵な1冊に出会えて良かったです。うちの娘にもエリオットのように素敵なお友達がいつか出来ることを信じてこれからもこの本を娘に読んであげたいと思っています。