「富士山には月見草がよく似合う」は太宰の言葉ですが、片山健さんの絵って、太陽・夏・ひまわりがよく似合います。
子どもは年中元気に遊び回っていますが、とりわけ時間のある夏は暑くてもよく動いています。
そんな子どもの様子ってやっぱり片山さんならではと思っていたら、この絵本の折り込み付録を読んだら、この本の作者の伊藤さんも同じことを考えられていたようでした。
遠い夏の日、私もこのなっちゃんと同じような夏の一日の過ごし方をしていたことを思い出しました。
特にサルビアの甘い汁を吸う場面は懐かしかったです。
どこか懐かしい夏の絵本。かがくのともということもあり、物語要素もありますが、夏の雑草がたくさん出てきます。
【事務局注:このレビューは、「なっちゃんのなつ」かがくのとも 2003年9月号 に寄せられたものです。】