2020年読書感想文コンクール小学校高学年の部課題図書。
広島平和記念資料館の資料写真から構成された作品です。
実は表紙の写真には見覚えがあり、その意味も知っていたので、
題名もすんなり理解しました。
鈴木六郎さん一家のアルバム写真から、一家の幸せな光景が浮かび上がります。
けれども、一家全員、原爆がもとで亡くなっているのです。
それも、別々の場所での死亡記録や、小さな遺骨などで。
なかでも、瀕死を負ったお母さんが、家族の死亡を悟り、自殺したことが、
やりきれないです。
写真という記録で残っていた、確かに生きていた家族の姿。
それが、一瞬で消されるという事実に、向き合わなければなりませんね。
自分に何ができるか、考えたいと思います。