瑞雲舎が出しているとおのの語り手:鈴木サツさんの日本の昔話「読み聞かせシリーズ」Dです。
絵は飯野和義さん、監修は川崎洋さんです。
「瓜子姫」のおはなしは地域によって、
瓜子姫があまのじゃくに殺されてしまうもの、瓜子姫もあまのじゃくも殺されてしまうもの、あまのじゃくだけが殺されてしまうものなど、結末が違うものがいろいろあります。
この遠野の昔話では瓜子姫は瀕死の状態にはなるもののやがて元気になり、ちゃんと(輿入れ)お嫁にもらわれて行けるし、あまのじゃくも逃げおおせるんですね〜。
このお話だと、あまのじゃくはただのいたずらっ子で、きれいな着物が着たかっただけに思えます。
この作品の文字も、飯野さんの字のようです。日本昔話だと、こういう独特の字体はさらに味わいが増す気がします。
遠野弁は難しそうですが、面白い話ですので、機会があったら是非読んでみてください。
巻末には川崎洋さんの標準語訳もついていますから、安心して読めます。