「どうしてけんかになるの?」副題にありますが、ほんとに、どうしてけんかになるのでしょう?
平和に暮らしたい、幸せになりたいというのは、みんな共通の思いだと思うのに、なぜか、争いごとというのは、いつの時代も耐えることがない。
黒いぞうと白いぞうもそうでした。
どうしたわけか憎みあうようになって...とありますが、おそらくけんかの最初というのは、些細なことなのでしょう。
ただ、自分と違う相手を受け入れられない。自分と違うことが許せない。そういうところから、けんかは起こるのでしょう。
白いぞうと黒いぞうは、闘いあって殺し合います。
でも、中には、そんなけんかには参加したくないぞうもいて...白いぞうと黒いぞうの孫たちは、灰色のぞう。
そう、これで、仲良くやっていける。平和な世の中がやってくる。
のはずですが...それはそれで、また争いの種は他のところから出てくる。
どうしてけんかになるの?
どうやったら、けんかにならずにすむの?
簡単なことのようで、とても難しいテーマです。
でも、「けして相手を傷つけない。」そんな気持ちがどこかにあれば、必ず、どんな人ともわかりあえるはずだと、そう思うのだけれど...
読んでいる大人も、ちょっと考えさせらえる絵本ですね。