滝本妃さんの行いを感動実話として絵本にしたそう
当時の報道を見ていたので興味があり手に取ったが、良くも悪くものぶみさん味…テイストがすごく散りばめられている作品でした
感動実話と帯がありノンフィクションだと思って手に取りましたが、のぶみさんの作品キャラクターのマスク柄があったり報道で見たマスクの形とは違っていたので違和感を覚えた
他にも違和感がちらほら…作業場でも動物が顔を覗かせています
勿論ひめちゃんのした事は素晴らしく、心ない言葉に傷付いた姿を見てそんな事があったのか…と悲しくなりました
ですが、私の知る限りあの報道が出た時期はマスクの材料が根こそぎ買い取られ、妊婦さんや在宅治療している方々の迷惑をかけた時期でもあります
そういった事も教えてくれるのかと期待しましたが、コロナとはどういう事なのか、なぜマスクが無くなったのか、材料を5万円分買い占めるという事が材料不足に陥る事を考える事がなかったのか、そのあたりも知りたかったなと思います
もっと中立的に書いても、行動を起こした事自体は素晴らしく、自分のできることを模索する事も誰にでも出来ることではありません
それに材料不足を懸念するのは相談を受けた大人が教える事ですしね
それに、コロナの時期を知らない人が見てもあまり当時の状況が伝わる事がない作品作りになっていてその辺りがとても残念でした
神様の話が出てきた事により、更に感動実話から少し離れてしまった事も残念でした
当時の状況と彼女のもがいて進んだアクションだけで見せられる物語だったと思います
言葉遣いも独特で、のぶみさんテイストがよく出ています
私はあまりしっくりこなかったので、対談の方がすんなりよめました
子供に読み聞かせようと思いましたが、言葉遣いが気になり私は独自に変えて読み聞かせてしまいました…すみません
子供にというよりは、当時を知る大人向けかなと思いますが、残念ながら一方的な視点のみで構成されている為穿った見方ができる所も沢山あります
物語を深く読み込まない、さらっと読める方にオススメだと思います