レオ=レオニの中でも、特に大好きな作品です。
機能性とか利便性とか、子どもには思いつくはずもありません。
『大きくて、格好よくて、目立って、みんなの注目をあびる!』
それこそが、理想。
うちの娘も、大きくて煌びやかなかたつむりのおうちにウットリ・・・。
親としては、子どもの夢に沿ってあげたい思いは持ちつつも、
それが、悪い影響を与える場合、諭すことも必要になります。
このお話は、おとうさんが昔話を通して、ちびかたつむりに
『本当の素晴らしい家とは何か』を教えてくれます。
どんな説教よりも説得力があります。
だって、ちびかたつむりの目は涙でいっぱい。
私は、このシーンが一番好き。すごくいとおしい。
素直に涙を流せる ちびかたつむり、
本当に純粋で、子どもらしいなって思います。
そして、うちの娘も、夢から覚めたようです。
2回目以降、読み進めると
「このおうちはダメだよ」と言うようになりました。
親として、こんなふうに子どもを諭していけるようになりたいです。