「いまはだめ」 ママの声

『世界で読み継がれる子どもの本100』で紹介されていたので
図書館で借りて読んでみました。

子どもが怪物に食べられても
相変わらず、「いまはだめ」と
全く子どもを見ようともせず、
子どもの変化にも気づかずに
日常を送る親たち。
ホラーです。

夫は、
「親も怖いけど、怪物になっても
違和感を感じられない子どもの普段の行動もこわい」
と言っていましたが、
やはり私は親の方が怖いです。

でも、余裕がない時の私も
この親と同じで子どものことを見ているか
子どもに向き合っているかと言われたら
できていないと言わなきゃいけないかもしれません。

折にふれて思い出して
自分の行動に気をつけていきたいと
思える絵本でした。

子供と一緒に読みましたが、これは、きっと親向けの本でしょう。
思い当たることがあって、どきっとしました。

子供に話しかけられて「ちょっと待って」「いまは　だめ」と言うことは、少なくないことです。
本当は、いけないことなんでしょうが、ついつい言ってしまいます。

そんな事を、ずっと繰り返していたら、どうなるんだろう？というのが、この絵本。
恐ろしい結末に、わが身を反省しました。

9歳と3歳の子に読んであげました。２人の反応はそれぞれ全く異なっていました。9歳の子は読み終わって一言「意味がわからない・・・」。3歳の子は「つぎはOOかなぁ」などと言いながら展開を楽しんでいました。母親の私は、はじめて読んだ時にはかなりショックを受けました。この本のメッセージに対して全く心当たりのない親はいないと思います・・・たぶん。絵は登場人物の表情がわかりやすく、明るい色使いです。文字は１ページにつき１行くらいと少ないです。子供がいる家庭の大人の方に読んでみてほしい絵本です。

親になって、こんなこわい絵本には初めて会いました。

あのね、ってバーナードはおとうさんや、おかあさんによびかけます。
だけど二人とも忙しくて、いまはだめ。ってしらんかお。

庭にかいぶつがいるって言ってもしらんかお。

お願いお願い！！子供のこと、もっとよくみてあげて！！
キャーーー！！！って叫びたくなります。

絶対、私はしらんかおしないぞ。
どんなに忙しいときでも、絶対目と目は合わせるぞ。