「白髪の国のアリス」 ママの声

「さすが」のエッセイを読み、思わず涙が込み上げてきました。「認知症になってしまっても、あんまり悲しまないで。励まさないで。叱らないで。 ニコニコしていてほしい。」
父が晩年、忘れっぽくなってしまった時にも、私は悲しんだり、励ましたりしてばかりいました。もっと早くこの本に出会って、歳を取ることは辛いことばかりじゃない、楽しいことも沢山あるんだと気づけたら良かった。変わっていく自分を不安がっていた父に「さすが」の言葉をかけて、元気づけてあげたかったです。
思わずほろりと来てしまいましたが、セツコさんはこの本でも元気いっぱい。明るく楽しく、読者参加型で楽しませてくれます。いくつになっても少女の気持ちを持った、茶目っ気たっぷりの素敵な女性だから、こんなに可愛い絵が描けるんでしょうね。

まず絵が可愛い！古臭くなくてポップなレトロ可愛い感じ。絵を見るだけで元気になります。
そして内容。何となく歳を重ねることや認知症に対して怖いなという気持ちがあったのに、この本を読んでいると全然怖くないじゃない！と思えるようになりました。

この本のタイトルを見て、私は長いことエンピツを使っていないな、とドキッとしました。
「かわいい」があふれている絵日記がステキです。ソックスの色が左右でちがっていますね。わたしの好きな「ながくつしたのピッピ」のようでうれしくなりました。
レトロぽさがなんとも「かわいい」ぬりえは、好きな色で塗ったら、気持ちがほぐれてきそう。
カルタもおもしろいですね。５０音全部！？のマイわがままカルタ。作ってみたくなりました。
しなやかにチャーミングに年を重ねる魔法、たくさん教えてもらいました。そして、これだけのキャリアがありながら、荒井先生の絵本塾に参加する行動力も見習いたいです

おばあさんはみんな魔法使い♪
素敵なイラストとわくわくしちゃう言葉が躍っています！
魔法って、たくさんの経験と知恵からうまれるのかしら？
年を取るのも悪くない。
ゆったりいろんなことを味わいたくなる。
読んでてなんだかうれしくなっちゃう1冊です。

小さい頃、夢中で読んだ「おちゃめなふたご」シリーズ。そのイラストを描いているのが、こちらの本の著者、田村セツコさん。今も元気にご活躍されていて、感動しますが、その田村さんが私たちにも元気のお裾分けをしてくださいます。
田村さんの前向きでお茶目な言葉を噛みしめながら読みました。
「人生は捨てるところのないごちそう」という言葉を忘れないようにしたいと思います。

数年前、幼児期の娘に「不思議の国のアリス」の本を買ってあげたく、迷いに迷い選んだのは、田村セツコさんの「不思議の国のアリス」でした。
田村セツコさんの、可愛くどこか懐かしいあのイラストに、親の私が惹かれてしまって。
親子で楽しい本の時間を過ごしたものです。
「白髪の国のアリス」、こちらは、子供にではなく親の私が読んでみたくなる１冊でした。
老いることに憂うのではなく、老いることさえもポジティブに捉えることは、大切ですね。
老後を迎えた親へのプレゼントにもよさそうにも思いました。
変わらぬ可愛いイラストに若返るでしょう！！

なんだかこの本を読んでいると40を過ぎて白髪が増えてショックを受けている自分、体調が思わしくなく不安になってしまう自分に勇気をくれる本だと思いました。こんなに前向きに明るく人生を過ごせたら。これからの将来ももっと不安がなくなってもっと気楽に生きてみようかな、と思えるような気がしました。私自身にだけでなく、兄弟や両親にもぜひプレゼントをして、みんなが少しでも楽に、元気に生きられるようになれば、そう思いました。
とてもかわいらしくて、とても元気をくれる素敵な1冊です。
これはうちの母親にももっと元気にもっと明るく楽しく生きてほしいので、プレゼント決定です。きっと喜んでくれると思います。

セツコ語録はお茶目でゴージャス！女性イラストレーターである田村セツコが、自身の分身である「白髪のアリス」を進行役でカラーイラストが満載のエッセイ。絵日記教室や大人のぬりえなども収録されていて、隅々まで楽しめる１冊です。