どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)
「答えのない問いに向き合う力」をはぐくむ新感覚の絵本
はたらくくるま しゅつどうします!(文溪堂)
のりもの好きな子大集合!
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牧羊犬ボーダーコリーの子犬の視点を通して語る、という物語。 「ぼく」は牧羊犬として生まれ、仕事に誇りを持って修行中、 家族と引き離され、ペットショップを皮切りに、放浪の旅が始まります。 「ぼく」という表現をするだけあって、その心の動きはとてもしっかりしています。 何より、牧羊犬としての誇りを決して失わず、 どんな困難にも勇気を持って対峙している所は素晴らしいですね。 しかも、出会う犬達や人間への思いやりがあるのですから。 子犬の視点を通して語られるので、特に人間の捉え方が鋭いですね。 自分の誇りを大切に生きていく姿は、思春期を迎えようとしている子ども達にとっては、 エールになると思います。 だからこそ、ラストのような生活を手に入れることができたのでしょうね。 日本の子ども達にはやや馴染みのない場面が多いので、 少し想像力が必要ですが、頑張って読んでほしいと思います。
投稿日:2009/06/20
以前、旅行先の牧場で羊の大行進を見たことがあります。 そのときにいたのが、ボーダーコリーの牧羊犬。 約150頭の羊をたった1頭で誘導する姿に、とても感心したのを覚えています。 そんな牧羊犬としてうまれた、ボーダーコリーの子どものお話です。 牧羊犬としての誇りを持ち、一人前になることを夢見ていた子ども。 事情により牧場から連れ出され、自分の思いとは違う道を歩まされます。 行く先々で様々な困難にぶちあたる犬。 それでもいつか羊を追いかけたくて、前向きに生きていこうとする姿はとても一生懸命で元気を与えてくれます。 それは「夢」をあきらめるな!と私たちに伝えているかのよう。 誰かのために力になりたいと頑張ることで、自分のチャンスをも掴むことになる展開も、読んでいてうれしさを感じました。 タイトルの「ぼくの羊をさがして」 その言葉の通り羊を探していたという意味もあるでしょう。 でも羊は、「居場所」や「夢」という意味もあったのではないでしょうか。 これを読んだ子どもたちが、それぞれの羊を見つけてくれればと思います。
投稿日:2009/06/04
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