タイトルのこの台詞を見て、あ〜、私も随分息子に言ってきた言葉だな〜、と思いました。
もしかしたら幼い息子が、初めに獲得した言語の第5位以内には入っているんじゃないかしら?
忙しさを自分の理由にして、本当に濫発していたような、今頃反省しています。
そんな私へのシニカルなメッセージに思える作品でした。
主人公の子ねずみちゃんが、両親や周囲の人たちの「ちょっと待ってて」の言葉で、いくつもの残念な思いをした事が語られています。
ちょっと(笑)反省しながら読み進めると、“やっぱりあたしも・・・”に大笑い。
そうそう、今では息子もこの台詞は良く使います。
親の良く使う口癖は、見事に子どもも体得しちゃうんでしょうね。
水彩画のような同色ながら滲ませたような微妙な色彩の変化に富む絵でした。
特に、旅行に行って、皆を起こして見せようとした朝焼けのページが美しかったです。