同じポプラ社から出ていますが、「車のいろは空のいろ」三部作の中に入っていないお話で、以前から読みたいと思っていた本だったので、図書館で見つけた時は掘り出し物を見つけたような嬉しさがありました!
挿絵はつちだよしはるさん。
このシリーズは北田卓史さんのイメージが強いですが、つちださんの挿絵も温かくてとても良かったです。
どことなく、「ふうたのゆきまつり」の挿絵を描かれた山中冬児さんの絵の雰囲気に似ていると感じました。
タイトルは「きこえるよ◯(まる)」、表紙は頭の上で大きな◯を作っている可愛らしいタヌキが描かれています。
お話は、道路を飛び出してきたタヌキをよけた松井さんの車のタイヤが溝にはまり、そこに可愛い女の子が現れて・・・
松井さんのタクシーに乗っていると、いつも不思議な出来事が起こります。
今回も、そんなちょっと不思議で、心が温かくなる、可愛いお話でした。
季節もちょうど秋のお話で、今の時期に読むのにピッタリでした。