息子といもとようこの絵本を読破中です。いもとようこの「雪わたり」が息子にとって好感触だったのに気をよくして、宮沢賢治といもとようこコンビの絵本を借りてみました。
息子にとってはまだ少し早かったようです。私も早いかなとと思ったのですが、自分がどんな風な本になっているのか知りたかったので読みました。
町の活動写真館でセロを弾くゴーシュ。下手なので楽長にいじめられます。さまざまな動物たちがゴーシュの元に訪れてゴーシュは懸命にセロを弾きます。時に怒りながら時に優しい気持ちで。「おこるもよろこぶも感情というものがさっぱり出ないんだ」と言われていたゴーシュ。
ゴーシュに足りなかった感情表現を動物たちが引き出してくれたのでしょうか?子どもの時に読んだ時には不思議なお話として心に残りました。
再度読み直してみて、音楽を童話の中に取り入れるというのは、賢治が最初に始めたのではないのかと思いました。読んでいると音が聴こえてきそうな描写でした。息子にはまだ早かったので、楽しめる時期がきたらもう一度読んでみたいなと思っています。