毎年6年生全クラスで読み聞かせしています。
「T勇気」と2冊続けて読みます。
「T勇気」で集中しているクラスは、すぐに何年後かのお話の世界に入ってくれます。
(表紙もライオンの迫力ある絵でとっつきやすいかも)
干ばつで人間も動物たちも食べ物がない話。
ヤクーバの村の牛を目当てにやって来たライオンの王者キブウェ。
お互いの任務のため、見せかけの戦いをするライオンと人間。
お互いを尊敬するふたりに、胸が熱くなります。
私が一番好きなのは、何があったか村人に聞かれたヤクーバが、
「友だちがたずねてきただけさ。」というところです。
キブウェのために肉のかたまりをおくヤクーバ。
王者の矜持でそれに触れないキブウェ。
ともだちへの深い想いに心を打たれます。
読み聞かせのあとに感想を聞いたりはしないのですが、6年生のお子さんのいるメンバー経由だったりして子どもたちの反応を知ることができる作品です。