バーナード・ウエーバーというとワニのライルシリーズが浮かびます。
人間の子どもが主人公のものって、あまり読んだことがなかったのですが、子どもの気持ちがとても丁寧に描かれていて、主人公のアイラの両親もとてもいい感じで子どものことを見守っていると感じられた作品です。
特に後半の両親の言葉。自分もかつて子どもだったことがあることを感じている大人の言葉だなあって思いました。
お泊まりの時に感じる友だちの前ではちょっといい格好したいとか、背のびしたいけれど、心配なことはいろいろ出てくるというところ、子どもならあるなあという気持ちにも共感できました。
絵本としては長い部類に入ると思うので、児童書への橋渡しにもなりそうな本だと思いました。
ライルシリーズほどには知られていない気がするので、もっと読まれてもいい作品だと思います。