水も安全ではない。電気も通っていない地域。
そんなところで家族の食事を作るのって、どのくらい大変なことなんでしょう?
今の日本の一般的な主婦で、「かまど」で料理を作った経験のある人は数えるくらいしかいないと思います。
なのに、海のかなたのアフリカ・ケニアで、少し昔の日本には当たり前にあった「かまど」が大活躍してる!
すごく不思議な気分です。
これは作者のさくまゆみこさん自身がエンザロ村で見聞きしてきたことを描いた作品です。
しかもこの本を出版された後、NGO「アフリカの子どもの本プロジェクト」が発足したそうです。
実は私があらためて今、この本を手にしたのは、
さくまさんのこのプロジェクトに、縁あって参加されている娘さんがいる方のお話を聞く機会があったからなんです。
その娘さんはもともと、1冊の絵本がきっかけで、アフリカに興味を持ったのだそうです。
絵本の力(魅力)って、すごいですね!
私も絵本を紹介するときはよく選本して、出会う子どもたちの力や未来につながるような作品を紹介していきたいです。