いもむしの電車が四季折々の自然の中を「ののたん、ののたん」とゆっくりと進んでいくお話です。
いもむしが停車するたびに、楽しい風景が広がります。西村繁男さんの素朴な絵で、とても優しい気分になれます。
細かく見ていくと動物、昆虫、昔話の主人公、変わった建物などいろいろなものが出てきます。それらを子供と探すのも楽しいです。
異質なものが共生していく世界が描かれているように私には、思えました。
電車は、やがて蛹からちょうちょうになり、大空にはばたいていきます。
いもむしでんしゃに乗って、ゆったりとした旅に出てみたくなりますよ