子どもの健気さ、純真さが、まっすぐに伝わってくる作品です。
気がつくと、自分もまた、子どものころに戻っていました。状況は違っても、誰もが子ども時代に1度は似たような感情を抱いたことがあるのではないかな?と思います。
私の中にも忘れられない感情が残っています。私の場合は、物語に出てくるきょうだいたちの「いとこ」の立場でしたが・・・。
子どもは子どもなりに、いろんなことを感じ、現実を受け止め、一生懸命に自分の立場でできることを考えながら、日々成長しているんだなあ、と改めて気づかされました。
そして、表面的な、さらさらっとした「しあわせ」だけでなく、ちょっぴり甘酸っぱいような、少しだけ胸が苦しくなるような、そんな思い出もまた、大人になってからの自分を支えてくれる大きな宝になるように思いました。