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みどりの しっぽの ねずみ」 ママの声

みどりの しっぽの ねずみ 作:レオ・レオニ
訳:谷川 俊太郎
出版社:好学社 好学社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1979年
ISBN:9784769020110
評価スコア 4.25
評価ランキング 21,543
みんなの声 総数 23
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  • 仮面の魔力

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子14歳、男の子12歳

    表紙のトーンと「かめんにとりつかれたねずみのはなし」という副題が暗示的です。
    平和に暮らしていた野ねずみたちが町のねずみと出会い、
    仮面パレードのお祭りの話を聞きます。
    早速まねし始めた野ねずみたちは、仮面をかぶることで・・・。
    訳者の谷川俊太郎さんはこの作品に、レオニの不安を感じ取っています。
    確かに、レオニのやりきれないメッセージも感じられます。
    展開や色調に、ちょっと怖がる子ども達もいそうです。
    でも、この状況は、戦争の状況とそっくりに思います。
    武装することで、だんだんと憎しみの感情に染まっていくという恐ろしさ。
    本筋とはあまり関係なさそうなみどりのしっぽが題名であることも、
    恐怖よりも愚かさを忘れまい、ということでしょうか。
    少し考えさせる、重いテーマの潜んだ作品だと思いました。

    投稿日:2008/01/20

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  • 人もいろんな仮面をつけて

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子11歳、男の子8歳

    小さい子どもには難しいのではないでしょうか。

    平和に暮らしていたねずみが、
    町のネズミから聞いたお祭りにひかれ、
    まねしてやってみるのですが、
    付けた仮面のせいで、
    平和だったねずみたちが、
    攻撃的になり、争うようになります。

    仮面ってなんでしょうか。
    人も化粧したり、よそゆきの顔をしたり、
    役職や役割を持っていたりしますが、
    いろんな仮面をつけて、
    いばったり、えらそうにしたりする人もいます。

    絵本ですが、いろいろ考えさせられました。

    投稿日:2024/05/15

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  • 恐ろしい。。

    • ピーホーさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子3歳、女の子1歳

    平和に暮らしていたのねずみたち。ある日、まちねずみが通りかかり、まちの話を聞きます。
    マルディ・グラの日。
    その日は、まち中が音楽に合わせて浮かれて踊り、仮面をかぶり、パレードも。。
    のねずみたちは、自分たちもマルディ・グラをやろうと夢中になります。
    マルディ・グラという言葉を初めて聞いたのですが、謝肉祭(カーニバル)の最終日のことなのですね。
    仮面をつけたのねずみたちは、段々と我を忘れ獣のようになり、平和だった村は憎しみと疑いがうずまきます。
    本当のねずみの姿さえ忘れて、仲間のねずみを化け物だと思うまでに。。。
    平和で穏やかに暮らしていたねずみたちが、マルディ・グラをきっかけに、豹変していく様子がとても恐ろしく思いました。人も、我を忘れ憎しみ合い、疑い合うような恐ろしい事件や戦争など、世の中ではたくさん起こっています。
    ねずみのしっぽの緑色が落ちなかったように、世界には恐ろしい事件や戦争の跡が残っていますが、どこか遠い昔のことと忘れ去られてしまっていることもあるように思います。
    しかし、そういった過ちを忘れることなく、後世に伝えていかなくてはならないのではないかと思いました。
    可愛らしいねずみたちの話ではなく、とても深いお話だなと感じました。

    投稿日:2020/07/12

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  • 全てのページの絵、額に入れて飾っておきたくなるくらい

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子2歳、男の子0歳

    美しい絵です。私のレオレオニ好きに更に拍車がかかりました。このねずみたちは、自分が仮面をつけたことによって自分が強くなったと勘違いしてしまったのかな?争いのない平和な毎日が何よりも素晴らしい事なのにね!

    投稿日:2014/10/15

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  • 大人っぽい話

    今、国語の授業で「スイミー」をやっているせいか
    娘が学校の図書館からレオ・レオニさんの絵本を借りてきました。
    一緒に読んだのですが、この絵本は、絵本といえども、ちょっと
    難しかったです。大人っぽいなあって思いました。
    かめんをつけると、本来の自分の姿っていうものを忘れてしまう
    のですね。それほど考えもせずにやりはじめたことでも、こんな
    風になってしまうって、とってもおそろしいことだなあと思いました。
    そうして、でも、かめんをたきびでもやしてしまうと、なにが
    あったか思い出しもしなくなった・・・それもまたこわいことだ
    とも思いました。
    娘は、ただただ不安そうに聴いていました。

    投稿日:2014/06/23

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  • 可愛い顔だけど

    可愛い顔をしたネズミだけど
    仮面をかぶることによって、強くなった気がする。
    みんなで強くなった気がしているだけで
    実際は、かわらない。
    楽しい気持ちを通り越して
    別の気持ちが芽生えてくる、恐ろしいお話だと思いました。
    戒めのように緑のしっぽは緑色のまま。

    投稿日:2011/12/17

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  • 仮面の力

    レオニさんの作品は他にも読みましたが、こちらはずいぶんとダークな印象です。
    お話が進むにつれて、深みにはまっていくような感覚になりました。

    サブタイトルどうり、仮面の魔力にとりつかれているようです。
    女性ならば、メイクや服で、その日の気分が変わったりするでしょう。
    レオニさんは、そんなことを風刺しているのでしょうか。

    全体的に、色のトーンが暗めなことも、お話の印象に大きく影響していたと思います。

    投稿日:2011/12/12

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  • 仮面の象徴するもの

    • きゃべつさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子10歳、男の子7歳

    レオニ作品は、好きでよく読みますが、私が読んだ作品の中でも一番重ーい難しい題材でした。
    あるとき仮面をつけてお祭りをすることを知ってしまったねずみたちが
    その後も自分を見失いそうになります。
    仮面を外すことにして、普段の平穏な生活になったように見えたけれど、みどりのしっぽだけは消えずに残った・・

    このストーリーで私が思い浮かべたのは、
    田舎の場所にそぐわないようなきらびやかな物
    今も処遇に困ってるような施設だったり、
    もしくはもっと身近なことで、
    立場によって自分を変えないといけないときがあるけれど、
    それで勘違いしてはいけないんだという戒めなのかなと思ったり・・
    仮面をつけたネズミたちが象徴するものについて考えされられました。

    人の見栄のような欲に対する警告なのかなと感じました。
    子供向けの絵本とは思えない内容でした。

    投稿日:2011/12/13

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  • 戒めのみどりのしっぽ

    レオニ作品では、めずらしく背景が青い作品です。
    いつもの美しい白さはなく、どことなくどんよりした雰囲気です。

    ねずみたちが、仮面に取り付かれ、本来の自分らしさを失ってしまい
    しまいには、自分自身すら見失ってしまいます。
    そこに一匹のねずみが現れたことにより、ねずみたちは
    もとの生活に戻っていき、不幸な過去を忘れてしまいます。

    しかし一匹のねずみだけ、変装したときに塗ったしっぽの色がとれずに
    そのことを忘れずにいる

    忘れちゃいけない。と

    これまで人が争ってきた歴史も、繰り返さないように忘れちゃいけない

    とても深い題材の話だと思います
    大人が読む絵本なのではないかと思うほどです。
    子供には、歴史を学ぶ頃に読んであげたいと思います

    投稿日:2011/12/07

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  • みどりのしっぽの意味

    仮面をつけたのねずみの話。

    遊びでつけた仮面だったのに、仮面が心にまで影響を及ぼしてしまう。

    恐い内容の絵本だなぁと思いました。

    我が家の子供達には、難しくて、重すぎたような感じです。

    もう少し大きくなってからじっくり読みたいと思いました。
    そして、みどりのしっぽの意味を感じて欲しいです。

    投稿日:2011/12/06

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