作者は1903年(明治36年)生まれ、出版社で編集の仕事をしていた傍ら、童話などの作家作業もしていたそうです。
(1946年=昭和21年 没)
ショートショートの童話集です。
この本の中は、ある種“村山ワールド”みたいな世界で、
一つ一つは短い物語ですが、あひるさんやおねこさん、じゃがいもさんやたまねぎさんなど、擬人化された野菜や動物たちが笑ったり、喧嘩したり、助け合ったりしている姿が描かれていました。
あえて当時の言葉のまま載せてあるので、いまの日本語としては少々おかしなところもありますが、こういう世界なのだと思ってしまえば、それも楽しく感じられます。
特になぜかこの作者は猫のことだけ「おねこさん」って、書くんですよね〜、それがなんとも不思議で面白かったです。
ぜひぜひ、今の子どもたちにも聞かせてあげたいお話です。
お父さんお母さんが寝物語におひとついかがですか?
1話だいたい3〜4分、長くても10分かかるお話はなさそうです。