「オーガスタスのたび」 ママの声

表紙の黄色のグラデーションの使い方が気に入ったのでこの絵本を選びました。大胆な太い黒色の線もセンスを感じました。自分で問題点を見つけ行動し解決しようとする主人公に感動しました。何をしようかと考えるよりも先ずは歩き始めるのがカッコよかったです。水溜りに映った顔を見つめる主人公を描いた場面が極上でした。元気をもらえる絵本です。

のびやかで躍動感のあるイラストが印象的な作品です。
無くしてしまった笑顔を自分で探しに行く、オーガスタスという名の一頭のアムールトラの旅のお話です。
力強く歩いていくオーガスタスの姿が、とてもかっこいい。
文字のレイアウトも工夫されていて、絵本全体から、オーガスタスの強靭さ、素早い動き、しなやかさを感じました。
「トラの命を狙うもの、それは人間です。人間以外にトラの敵はいません」という巻末の言葉に胸が痛みました。

幸せは場所は関係なくて、
自分の心が決め、そこから生まれるということを
オーガスタスの幸せ探しの旅を通して学べます。

この本との出会いは図書館で、
色彩豊かで生き生きとしたオーガスタスの絵に
大人も子供もあっという間に魅力されました。
娘は返くない、、、また借りてくれる？と
絵本を抱きしめて言うので、探しましたが
残念ながらの絶本。
ネットで中古本を手に入れました。

もしお近くの図書館にあったら
手にとってみて下さい。オススメです。

　表紙絵の優しげなオーガスタスの眼差しに惹かれて手に取りました。
　
　お話は“失くしてしまった笑顔さがし”という、とっても哲学的なお話です。
　“笑顔”を求めて、様々なところを彷徨するオーガスタスの背景の色使いの温かで美しい描写にため息が出てしまいます。
　読んでいて、心をほぐされた気持ちになりました。

　そして、トラ　オーガスタスの描き方。
　まさにこれぞトラだ！と本当に美しくて、唸ってしまいます。
　　
　疲れている時には、文章を読まずとも絵だけを眺めてみてください。
　大人の方向けの作品のように思いました。